§月と月§ ページ26
パッと電気が消えた。どうやら五分たったらしい。
本当なら電気が消える前にリングをとっちゃおうかと思ったけど、まず五分しか時間がないんでそれは却下したし、なによりビックリしてそれどころじゃ無かった。
まさかたまたまあの時あったお兄さんがヴァリアーだったなんて。
運命って怖い。
んじゃ、とりあえず…、
『逃げるか。』
だっ
後ろから追ってくる気配はない。
この勝負、戦闘能力だけじゃ俺は確実に勝てない。
頭使ってやんないと。
とりあえず暗闇のなかで闇雲に攻撃したって勝てるわけない。幸い校舎だし、道とかは俺のほうがわかる。最初にするべきことは、目がこの暗闇に慣れるのを待つこと。
というわけで、とりあえず放送室に来た。
いや、なんとなく俺の直感が「放送室にいきなよ…」って言っているんだ。
ガシャアンッ!
『うおっ!?』
「おーい、そんな目ー慣らす暇与えるわけねえだろ。」
こいつついてきてたんだ!
はは、どうしよう全然気配とか感じなかった!!
『てかお兄さん、なんで俺がいるとここだっけわかったんだよ』
「俺は耳がいいんだよ。ちなみに、外にいるベルたちの声だって聞こえてる」
『えっ、じゃあ泊まったホテルで隣の部屋の夫婦が夜中にナニをやってるかもわっかちゃうの!?ヤラシー!破廉恥だー。』
「お前にだけは言われたくないな」
そう言って、お兄さんははあ…とため息をついた。やる気なさげに。
「ったく…なんでてめーにたいなガキが…一般人がボンゴレなんだよ。やりにくくてしょうがねえ。だいたいお前もなんで守護者になってんだよ」
『ツナ君の事助けるために決まってるじゃん』
俺は即答したのに、お兄さんは「ダウト」とこの前みたいに言った。
さっきからなんなんだろうこの人。俺が守護者なのがそんなに嫌なのか。
「本当はどーなんだよ。俺は素直なこと言わない奴とは戦わない」
それは困る。
戦ってもらわないと進まないし、爆弾が爆発する。
まあいいか。隠すようなことじゃないし。
『さっきのはウソじゃないよ。俺の本音の100分の1くらいの意見。』
「少な…」
『俺はね、』
「死」ってもんに興味があんの。
お前は今までいろんな人を殺してきたんだろ?
そいつと戦ってみたら、「死」がもっとわかるかもしれない。
「死」を見てきた人間を見れば、「死」理解できるかもしれない。
だから、守護者になった。
ラッキーアイテム
デニムタイトスカート
ラッキーカラー
あずきいろ
月の二人
「本編で俺ら、結構仲良かったよな。」『あーこれからもっと仲よくなるらしいよ』「まあ俺、お前の事嫌いではないよ」『奇遇だね。俺もだよ』
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薬泉(プロフ) - みなさん、第三段でまた会いましょう。 (2013年2月1日 16時) (携帯から) (レス) id: a46aa22d8f (このIDを非表示/違反報告)
薬泉(プロフ) - 闇音紅Ψ雪音銀牙さん» 友達と池袋行ったり、DVD見て過ごせたりb (2013年2月1日 16時) (携帯から) (レス) id: a46aa22d8f (このIDを非表示/違反報告)
闇音紅Ψ雪音銀牙(プロフ) - 薬泉さん» 銀牙「いいことあるのか?」紅「えー、なになにー?いいことあるの?」 (2013年1月25日 21時) (レス) id: e76357bb55 (このIDを非表示/違反報告)
薬泉(プロフ) - 凉さん» 変換ミスっt(( (2013年1月25日 15時) (携帯から) (レス) id: a46aa22d8f (このIDを非表示/違反報告)
薬泉(プロフ) - 闇音紅Ψ雪音銀牙さん» まあ、悪いことばかりじゃ無かったんだけどさww (2013年1月25日 15時) (携帯から) (レス) id: a46aa22d8f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:薬泉 | 作成日時:2012年10月20日 23時