【呪術廻戦】大嫌いな先輩は異常に私が好きらしい【五条悟】 (ページ6)

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『お邪魔...します。』

「どうぞ～」

広いエントランスを抜けて

3回も鍵を開けてやっとエレベーターに到達。

エレベーターもこのマンションの鍵もってる人がピピってやんなきゃ動かなくて

そんで当たり前のようにオートロックで

極めつけに

「3Lだからさ～、部屋余ってんだよね」

金持ちだ！正真正銘の！

『3LDK....リビングの他に、3部屋も...』

「何突っ立ってんの？入んなよ。」

入りたいよ、入りたいけど、私の矜恃が傷付いて仕方ない！！

いじめっ子がこんなに成功してたなんて...いじめられっ子の逆転劇はやっぱりWEB漫画だけなのか。

「明日さぁ、携帯買いに行こっか。」

私の携帯は車の中で先輩に破壊された。

住む場所も与えてくれて、その上携帯も買ってくれるなんて...

絶対何か企んでる←

「あ、その前に手当か！ちょっと待ってね、保冷剤保冷剤～。

だから立ってないで座れって！」

『ヒィッ、はい。』

言い方が丸くなった五条先輩なら、少しは対抗出来るけど昔みたいなきつい言い方になるとやっぱり無理。

こんなんだからいじめられてたんだろうな...私。

わぁ、ソファふっかふかだな。

「お、あったあった。

てかさぁ、男の家にそんな簡単に上がっちゃうから変なのに捕まるんじゃない？」

『変なの...康太のことですか？』

「あー、そそ。そんな感じの。」

先輩が隣に座って、タオルで巻いた保冷剤を差し出してくれる。

頬に当てると、ひんやり冷たい。

こんな人だったっけ？

"怪我ぁ？だっっさ、梢子んとこ行けよ。"

違うな。絶ッ対何か企んでる。

『康太は、変だったんですかね』

「変だろ！恋人に暴力は普通じゃないよ」

『...理性って難しいですからね。
私がイラつかせてしまったのが悪いので』

「そーゆーとこ！」

ソファに胡座をかいてはぁ、とため息をつく先輩。

いつの間にか目隠しもサングラスも外したみたいだ。

綺麗な目だな...てか狭い。

「嫌いなら嫌い！嫌なら嫌！ハッキリしないから変な男につかまんの。」

『...』

私はあなたが嫌いですなんて口が裂けても言えない。

「さっき僕に気持ち悪いって言ったみたいに、言えばよかったじゃん。」

それは私が康太より先輩の方が嫌いだからで...！

「まぁでも、Aのそういうとこは心配だけど好きなとこでもあるな。」

『....へ？』

「なに？」

『あ、いや、なんでも...』