kｚ短編集！Ⅱ (ページ6)

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Dreamworld ページ6

夢だってわかってる。

目を覚ましたい。

夢だってわかってるんだ。
いつもなら起きられるのに、夢から覚めないんだ。

どんどんつながってく気持ち悪い夢。

もう終わりたい

話のピリオドはいつくるんだ…

―――――――――夏休みも終わり、二学期が始まる

野球部に、再び参加し始め体が慣れてきた頃

保健室の利用はぐんっと減り、最近は毎日教室にいる

二時間目の終わり。

廊下に出て、美門と話して下のフロアに行く途中視界にショコラブラウンの長い髪が移り、ゆらいだ

「えっ！？ゆ、悠飛？！」

―――――――――――――――やめて、とめろ

もう見なくない。起きたいんだ

来る。来る

追いかけてくる

なんとか螺旋階段まで逃げて入ってから気づく

あぁ、しくった

ここは入っちゃダメだった。

パチンコの間から、追いかけてくる

逃げて逃げて逃げて逃げて

人、一人いないデパートで突然小さい太った男が出てきてパーティしましょって

カチャカチャと音をたてるだけ。

俺はいつのまにその、パーティとやらの席についてる

その内に車イスの黄土色の髪をした男がでてきた

なにか喋ってる。

でも俺にはわからない

…ッ！

突然息が出来なくなって、苦しくて。

夢だ、これは夢なんだ！

起きろ起きろ起きろ！

真っ直ぐにその男を見ると目がない

正確には、黒目がない

だれ、か…助けて…

苦しい、気持ち悪い

「う…はぁ…」

動かなかった体は次第に動くようになり、

見慣れない天井を見つめた

ふと、何を思ってか両腕を上げた

…は？

おれは腕を降った

なん、で…？

腕がない、ないんだ！！

目は閉じようとしてく

腕も上げたまま動かない

あぁ、ぁあ

また、また吸われてく

行きたくもない悪夢へ