第九百四十訓 ページ41
するとその時、少し離れた建物の方から辰馬さんがデカい声でこちらに話しかける。目の前に艦船あるってのに呑気だな。
辰馬「銀時！ヅラァ！！上の
………おっと、どうやら自ら砲台を叩く役を名乗り出てくれるみたいだ。自分も高杉を探したいだろうに……譲ってくれるんだ。
けど分かれて大丈夫だろうか？相手は春雨だし無理をしてまで個々で相手取る必要は無いのでは。
桂「な……だが坂本ォ！敵の狙いは我等を別個で叩く事だ！この圧倒的兵力差の中離散すれば勝ち目は無いぞ！」
辰馬「ふん、どうせ一つ所に集まっとっても兵力差は覆らん！ならば……一人一人が自分の出来る事をやるまでぜよ！」
銀時「……。」
辰馬「それに、ワシは信じちゅう！敵何千の力より、何千共に戦ったお前ら二人の力を」
(………リーダーに向いてるな、彼)
圧倒的なお互いへの信頼、素早い状況判断、それを元にした最善の行動……辰馬さんって声デカいだけの人じゃなかったんだねやっぱり。
春雨が相手ってことでちょっと身構えてたけど…逆に、今となっては春雨の方々に同情しちゃうかもしれない。
だって一度に、あの攘夷四天王を相手取らないといけないんだから。
辰馬さんのその言葉を合図に、ダッ、！と私達はそれぞれ別の三方向へと走り始めた。
(春雨の勢力がどの程度こちらに居るのかは分からない……けど、不思議と負ける気がしない。何でかな)
『万斉くん、高杉の居場所はぶっちゃけ分かるの？』
万斉「……こうも乱戦になってしまっては何とも言えん。だが少なくとも集合場所付近で春雨と刀を交えている筈だ」
『………なるほどね』
万斉くんの案内を元に、烙陽の街並みを風を切って抜けていく。
春雨の追っ手はまだこちらまで迫ってきていない様だが……いつどのタイミングでどこから奇襲を受けるかなんて分からない。
(警戒しなきゃ。春雨がもし部隊の様な形で出来ているなら…先程片付けた雑魚達にもそれぞれ大将が居るはず)
そう思い、刀に手をかけた矢先＿＿＿＿＿、
銀時「！＿＿＿＿＿Aッ！！」
『っ、！？』
ぐいっと隣を走っていた銀時君に勢いよく手を引かれた。急な事に反応できず、そのまま彼の胸に飛び込む＿＿＿＿と同時に。
＿＿＿＿＿ドガァッッ、！！！
『……っ、』
凄まじい音を立てて…私が先程までいた場所が斬撃と思われる攻撃で深く抉られた。
ー
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2374人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
実珠(プロフ) - ちゃむさん» ありがとうございます〜〜！！！！早く高杉出したいです笑笑笑 ちまちまとではありますが頑張ります！！楽しみにしていてくれると嬉しいです！！！💕 (1月24日 19時) (
レス) id: 5eb1e7fab0 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃむ(プロフ) - 今回もスッゴく良かったﾃﾞｽｰｰｰｰ!! 毎回毎回、楽しみにｼﾃﾏｽﾈｰｰ！更新、無理しないで頑張ってください！ (1月24日 2時) (レス) @page37 id: b122cb1e07 (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - 蘆花さん» 最高だなんて！！！見てくださっている蘆花様も最高ですううう〜！！✨長い間更新停止していて申し訳ない、、、また手に取って下さってこちらこそ有難う御座います嬉しいです✨️💕 ちまちまとではありますが更新頑張ります！！！笑 (1月20日 22時) (レス) id: 5eb1e7fab0 (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - うそ！！知らぬ間に大量更新！？最高です！！あぁー！！めちゃさいこうです！！とにかく最高です！これからも待ってます！！！！！ (1月20日 18時) (レス) id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
ちゃむ(プロフ) - ワーーー！！！ ありがとう御座います！！ (1月11日 22時) (レス) id: b122cb1e07 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：実珠
| 作成日時：2023年12月21日 19時
