【銀魂】空から女の子が降ってきました。23

第九百四訓 ページ5

そのまま銀時くんと桂くんがぎゃあぎゃあ騒ぐのを黙って聞いていれば、桂君が中々やべえ事をやらかしてくれていたという事が分かった。





いつの間にか配布されていた銀時君の指名手配書を細工して、かなり物騒な顔の写真にしてから回収せず再配布したり。


そしてそれを神楽ちゃんと新八くんはビラ配りで辺りに散らばしたり。


この顔にピンと来たら110番！！って所をペンで雑に消してこの顔にピンと来たら万事屋銀ちゃんアキバ支店！にして万事屋宣伝したり。






新八「この度アキバに進出してきました、万事屋銀ちゃんでーす！」



神楽「ラ○ライブの特典回収からラブ○イブサンシャインの特典転売まで何でもやるアル！この顔にピンと来たら来てネー！！」







………。





……………うん、やばいね。






銀時「いや手配書再利用して店のビラ配りってバイオレンスにも程があんだろてめーら！！！！」






マジでなにやってんのこの人ら。今追われてるって言う緊張感ある？？指名手配犯だっていう自覚を持って？？





『私帰っていい？？』



銀時「待て待てお前俺を一人このバイオレンス渦巻くバイオレンスな場所に置いていくつもりか！！！それこそお前バイオレンスだぞ！！！」



『いやだって私万事屋バイオレンスでも何でもないし…』



銀時「万事屋バイオレンスって何！？つかお前はもう居候的なバイト的な存在なんだよ、契約社員みてぇなもんだろ！！お前の方から契約切ろうとしてんじゃねェ！！」





いやだって……そもそもこのテキトーに訂正されたビラ、訂正されているとはいえどこからどう見ても手配書だ。顔物騒だし追われてるのは事実だし。


周りに沢山いる○ブライバーさん達の中の一人や二人、危機感を覚えて通報をしてもおかしくな＿＿＿＿＿＿










.











＿＿＿＿＿「すみません、ビラ見て来たんですけど」







『！』






聞き慣れた、私達の背後からかかる声。静かな足音と平坦な声音。だけど少し……優しげなそれ。


振り向けばいつも通りの白い隊服……ではなく、私達が見た事のない一張羅姿の＿＿＿＿






信女「万事屋銀ちゃんアキバ支店さん……依頼、お願い出来る？」






どこか雰囲気の変わった、信女ちゃんが居た。










ー

第九百五訓→←第九百三訓

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す