第九百三十九訓 ページ40
大雨の中の乱戦はそりゃあ大変だった。
足元は滑りやすいし、髪は頬に張り付いて鬱陶しいし、そんな中でも敵は蛆が如くうじゃうじゃ湧いてくるし。
『万斉くん、ここらの雑魚共は私が引き受けるから建物の上へ…新八くん達の方を頼めるかい?』
万斉「承知した。片付けたら来るといい」
『はいはい、死なないでねー』
ちなみに私はと言うと、万斉くんを上へと行かせ、室内に湧く敵をまとめて叩く役割を進んで買って出た。
天人は銃火器の扱いは慣れているみたいだけど長物となると話は別…侍からしちゃ子供が棒切れ振り回してるみたいな粗雑な立ち回りだ。
つまり近接戦へと持ち込み、銃を乱射される前に間合いへと飛び込めば______
『っと、』
_____余裕、って訳で。
振り抜きざまにグシャ、!!と全員の喉元を掻っ切ってやった。溢れた鮮血で汚れないよう少し身を後退させると同時に背後でドサドサと無数の転倒音が聞こえる。
『うん、鈍ってないね』
……この程度の雑魚ならまだまだ余裕らしく体力は有り余っている。下は片付いたけど…上はどうかな?万斉君達の方は、
______ドォォォン、!!!!
『っ、!?』
するとその瞬間、建物が地震か何かかってレベルで凄まじく揺れる。何だ?砲撃が打ち込まれたのだろうか?
確かに近くには艦船もあったし白兵戦で勝ち目は無いと踏んだのなら有り得る。その場合砲台潰さないといけないけど…、
『万斉くん達大丈______って、ありゃ』
新八「!Aさん!!」
心配になって上へと上がり、ひょっこり顔を覗かせると……桂一派の一部の皆さん、新八君、銀時君、万斉君と頼もしい面々が居た。負傷者はまだ出ていない様子。
だが先程のはやはり砲撃だったらしく、建物の一部は崩壊していて桂君達と辰馬さん達とは三手に分かれてしまったらしい。彼等は違う建物の屋上に居る。
うーん、丁度それぞれ等分程度に分かれられたっぽいのは不幸中の幸いだけど……分断させられたか。
銀時「Aてめーどこ行ってたんだよ、サボりかゴラ」
『違いますー万斉くんと一緒に戦ってたんですー、あとは下の階でちょっとしたゴミ掃除を。サボりじゃないからね断じて』
………そしてやっぱり銀時君にはサボり認定された。
ー
2375人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
実珠(プロフ) - ちゃむさん» ありがとうございます〜〜!!!!早く高杉出したいです笑笑笑 ちまちまとではありますが頑張ります!!楽しみにしていてくれると嬉しいです!!!💕 (1月24日 19時) (レス) id: 5eb1e7fab0 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃむ(プロフ) - 今回もスッゴく良かったデスーーーー!! 毎回毎回、楽しみにシテマスネーー!更新、無理しないで頑張ってください! (1月24日 2時) (レス) @page37 id: b122cb1e07 (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - 蘆花さん» 最高だなんて!!!見てくださっている蘆花様も最高ですううう〜!!✨長い間更新停止していて申し訳ない、、、また手に取って下さってこちらこそ有難う御座います嬉しいです✨️💕 ちまちまとではありますが更新頑張ります!!!笑 (1月20日 22時) (レス) id: 5eb1e7fab0 (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - うそ!!知らぬ間に大量更新!?最高です!!あぁー!!めちゃさいこうです!!とにかく最高です!これからも待ってます!!!!! (1月20日 18時) (レス) id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
ちゃむ(プロフ) - ワーーー!!! ありがとう御座います!! (1月11日 22時) (レス) id: b122cb1e07 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:実珠 | 作成日時:2023年12月21日 19時