【銀魂】空から女の子が降ってきました。23

第九百三十三訓 ページ34

烙陽。宇宙から捨てられた星。




色々と呼び名があるが……その星は何にせよ、高杉達が決めた＿＿＿＿＿集合場所。




"大戦により破壊し尽くされた巨大な廃墟"と称されるそこはスラム街とそう大差なく、住民もあらゆる星から追われたならず者達ばかり。


そんな星ならば追われる身でも直ぐ様溶け込めるだろう、とそう思ったのだろう。それが功を奏したのかはまだ分からないが。






(けど、きっと皆烙陽を目指して進んでいるんだ……敵だろうと味方だろうと、皆)






＿＿＿＿決戦の地は、烙陽。


万斉くんに教えてもらった瞬間から……その地で戦う覚悟はもう出来ている。春雨を相手取る覚悟も、天導衆をぶちのめす覚悟だって。





(そして＿＿＿＿)







『神楽ちゃんの、神威の………故郷か』







＿＿＿＿＿＿知人の故郷を、荒らす覚悟だって。





………そう。後から聞いた所によると、烙陽は集合場所であると同時に神楽ちゃんや神威の故郷にあたるらしい。


夜兎が普段どこで過ごしているかなんて知らなかったから何を聞かれても納得するしかないけど……まさか神楽ちゃん達がこんな治安の悪い所で育っていたなんて。






『っはぁ……いつになっても戦いってのはどうも嫌な香りがするね。相手が春雨や天導衆だってのもあるけど』



銀時「は、今まで散々色んな奴ぶちのめしてきてなーにを言ってんだかお前は」



『……はーーー？？』






やばい茶化された。ムカついた。久し振りだな銀時くんに煽られるの。なんか久しぶりだからかすっごいムカつくな。






銀時「黒縄島の時なんか突っ込んでいきまくってたじゃねーか、脳筋馬鹿によォ」



『はぁ！？誰が脳みそまで筋肉で出来てるだって！？君だって脳みそまで天パで出来てる癖に、！そもそもあれは近藤さんが捕らえられてたからだし！』



銀時「脳みそまで天パって何！？！アッ菅○将暉なの！？菅田○暉って事！！？」



『何ちょっと美化してんだ○泉洋に決まってんだろ！！！』



銀時「いーや大泉○じゃないね！俺は菅田将○だね！！ミステリアスという勿れは任せろ！！！」



新八「いやそれ僕ゥ！！！！てか銀さん勝手にミステリアスにしないで下さいミステリです」



「『黙ってろ阪○大助！！！！』」






そうしてギャーギャー騒いでいると、はぁと呆れた様なため息と共に水を刺す万斉くんの一声。






万斉「そろそろそのくだらない言い合いは辞めにしろ、もう烙陽に着く……準備をしておけ。因みに拙者は窪田○孝でござる」






………そうしてちゃっかりマウントを取っていった彼を、私は一生忘れない。










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