第九百二十七訓 ページ28
あれから船内はかなり騒がしかった。一悶着二悶着三門着くらいあった。
高杉の事で辰馬さんと銀時くん桂くんがぎゃいぎゃい喧嘩し出すし、睡魔の限界なのか2人ともイビキかいて寝始めるし、辰馬さんは船酔いして吐き始めるし。
どうやら辰馬さんは船好きなのに船に酔いやすいらしい。ウケる。よく船乗り回す仕事やってるな。
『ほら銀時君起きなよ、茶番多すぎてお茶の間ももう限界だよ。何ページ使わせるつもり?』
銀時「ぐぅ……俺はもう、だめなんだ……天パ…天パが、ぐぉぉ………」
どういう夢見てんだコイツ。
『はぁ……君は天パじゃないよ銀時君。君は天パじゃない、毛先絡まってるだけでストパすれば元通りさ。君は天パじゃないんだ』
銀時「天パ……じゃない…」
『うん、分かったら早く起きようかクソ天パ』
銀時「え?」
………………。
万斉「…………いやそんな事より何故鬼兵隊を貴殿らが助けたのかを知りたいのだが」
_____すると、そこでもう堪えきれなくなったのか万斉くんが口を開いた。ごめん何分も茶番見させて。申し訳ないとは思ってる。
そしてその彼の問いに、今はとても答えられない状態の辰馬さん。代わりに陸奥さんが進み出た。
陸奥「春雨側からリークがあった。第七師団と鬼兵隊の掃討作戦が行われると…ワシらはその情報を元に動いただけじゃ。坂本の指示でな」
どこから見ても儚げでミステリアスな女性である。お姉さん系のクールな女性……しかも方言付きと来た。私はこういう人を待っていたんだッ!
……あ、因みにナンパはバッサリ断られた。お約束である。
陸奥「……おい、Aと言ったか。先程から見過ぎじゃ、穴が空くぜよ。ワシの顔に何か付いておるのか」
『えぇ、とても綺麗な二つの瞳と鼻と口が』
陸奥「…………そうか」
あ、流された。
(それにしても春雨側からのリークか……どこからそんな大きな情報が、と思ったが敵の懐なら納得だな。しかも信用における物みたいだ。
でも快援隊が春雨にスパイを潜らせてる素振りも無いし……私達の方じゃなく春雨が知らない存在である筈の快援隊に情報が入ったって事は罠の可能性は低い)
『けどここまでしちゃうなんて……その情報とやらは随分信用における物らしいね』
万斉「一体誰がそんな情報を……」
陸奥「知る必要は無い。だが高杉はまだ死んどらん、それは間違いないぜよ」
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実珠(プロフ) - ちゃむさん» ありがとうございます〜〜!!!!早く高杉出したいです笑笑笑 ちまちまとではありますが頑張ります!!楽しみにしていてくれると嬉しいです!!!💕 (1月24日 19時) (レス) id: 5eb1e7fab0 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃむ(プロフ) - 今回もスッゴく良かったデスーーーー!! 毎回毎回、楽しみにシテマスネーー!更新、無理しないで頑張ってください! (1月24日 2時) (レス) @page37 id: b122cb1e07 (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - 蘆花さん» 最高だなんて!!!見てくださっている蘆花様も最高ですううう〜!!✨長い間更新停止していて申し訳ない、、、また手に取って下さってこちらこそ有難う御座います嬉しいです✨️💕 ちまちまとではありますが更新頑張ります!!!笑 (1月20日 22時) (レス) id: 5eb1e7fab0 (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - うそ!!知らぬ間に大量更新!?最高です!!あぁー!!めちゃさいこうです!!とにかく最高です!これからも待ってます!!!!! (1月20日 18時) (レス) id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
ちゃむ(プロフ) - ワーーー!!! ありがとう御座います!! (1月11日 22時) (レス) id: b122cb1e07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:実珠 | 作成日時:2023年12月21日 19時