第九百十八訓 ページ19
初めて聞いた母の凄惨な過去。先生との関係。
思っていたよりも……深く、私と先生は繋がっているのかもしれない。"血"という重い枷で。
信女「松陽が屍さんのことをどう思っていたのか、知っていたのか、どうしてAを迎えに行ったのか。全部私には分からない。Aの存在をどう知ったのかも」
『………。』
信女「でも……松陽は確かに貴女を愛していた」
『…………っへ?』
重苦しいこの空気。そんな中出された予想外の言葉に、思わず素っ頓狂な声を出して驚いてしまった。
だって……先生が愛していた、だなんて。なぜ急にそんな事を、
信女「彼は自身の処刑の日時が決まった時だってのうのうとした笑顔で弟子達の事…そして、貴方の事を語っていたわ。
特にA、貴方を村塾に連れて行けなくてとても残念だと。未練たらたらな元カノみたいな面してた」
『そこは元カレにしてあげて信女ちゃん』
信女「耳にタコが出来そうなくらい貴方のことを教えられてね、元カノに例えるとするなら思ってたよりメンヘラで引いたみたいな。そんな感じね」
『信女ちゃん????』
なんか先生に恨みでもあんの???
やだよ恩師が元カノに例えられて、しかもメンヘラ系でしたとか言われるの。私の気持ちにもなって??
信女「……とにかく、松陽は貴方が思ってるより貴方の事が大好きって事」
『っはは……そうなんだ。なんだか肩の力抜けちゃったな』
……安心から来るものなのか、拍子抜けから来るものなのか。それは分からないが……毒気抜かれちゃったみたいだ。
(ま、とりあえず先生を信じよう……優しい優しい私の先生を)
そんで会ったら…会うことが出来たら、聞きたいこと全部聞いて、一発くらいビンタして……それから大好きだーって勢いよく抱きついてみようかな。
『……あっ。それとさ、信女ちゃんは母さんの事を恩人だって言ってたけど…どんな恩を?
それにどうして私が母さんの娘だと分かったの?初対面の時は私の事知らない様子だったし…あ、でも厭に懐いてくれてた様な、??』
信女「……ふ、一気に何度も質問するのね。肩の力が抜けた様で何よりだけど、実母の過去を知った後にしては随分とさっぱりしてるみたい」
『うーん……知れたからこそ、かな?私は江戸を守る、銀時君たちに着いていく。そして私の母さんを踏みにじってくれた天導衆を____』
____叩き潰す。その為に進む。そう今決めたんだ。
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実珠(プロフ) - ちゃむさん» ありがとうございます〜〜!!!!早く高杉出したいです笑笑笑 ちまちまとではありますが頑張ります!!楽しみにしていてくれると嬉しいです!!!💕 (1月24日 19時) (レス) id: 5eb1e7fab0 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃむ(プロフ) - 今回もスッゴく良かったデスーーーー!! 毎回毎回、楽しみにシテマスネーー!更新、無理しないで頑張ってください! (1月24日 2時) (レス) @page37 id: b122cb1e07 (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - 蘆花さん» 最高だなんて!!!見てくださっている蘆花様も最高ですううう〜!!✨長い間更新停止していて申し訳ない、、、また手に取って下さってこちらこそ有難う御座います嬉しいです✨️💕 ちまちまとではありますが更新頑張ります!!!笑 (1月20日 22時) (レス) id: 5eb1e7fab0 (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - うそ!!知らぬ間に大量更新!?最高です!!あぁー!!めちゃさいこうです!!とにかく最高です!これからも待ってます!!!!! (1月20日 18時) (レス) id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
ちゃむ(プロフ) - ワーーー!!! ありがとう御座います!! (1月11日 22時) (レス) id: b122cb1e07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:実珠 | 作成日時:2023年12月21日 19時