天然すぎる君が好き【天然コンビ】＜完結＞ (ページ40)

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40.策士も黙っていませんページ40

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大ちゃんが好きだっていう近所のパン屋さんであり、

ニノのバイト先のロゴが入ったビニール袋。

どうやら俺の後頭部を攻撃したのは、これらしい。

「ニノ」

「なんです？」

「パン投げちゃダメでしょ？潰れちゃうよ？」

やっぱりニノの鉄槌だったか。

そんでもって、大ちゃん

俺じゃなくてパンの心配してない？(涙)

ひどいなぁって頭をあげたら

ニノが、ソファの背もたれから乗り越えて

ガッシリと大ちゃんの体を抱きしめていた。

「潰れたって、食ったらうまいんだから別にいいでしょ？
　そんなことより、なんでこいつと堂々と抱き合ってんのさ(怒)」

「えー」

「昨日のアイバカ誤爆を、まさか被弾したとか言わないですよね？大野さん」

「ごばく？ひだん？」

俺の一世一代の告白を『誤爆』とか言わないでよね。

そりゃ、意図してではなかったけども(汗)

「ねぇ大野さん
　こいつのこと好きなの？」

「うん」

即答の大ちゃんに、ニノの顔が曇る。

「俺のことは？
　好き？嫌い？」

「好きだよ？」

「俺は大野さんが好きです
　モチロンそう言う意味で」

「え？」

「じゃあ、さ」

「うん？」

「俺とこいつとだったら、
　どっちがあんたの恋人になれるの？」

Σうわぁ

いきなり核心つくような質問キタ―！！

心の準備が出来てない俺の方が焦ってしまった。

うーんとひと唸りして、大ちゃんはすんなり答える。

「たぶん… 相葉ちゃん、かな？」

「Σはぁ！？なんでよ！？」

自信があったらしいニノがショックを受け

俺は

選んでもらった喜びと、

「たぶん」って言葉に不安を感じて

なんとも複雑な顔になってしまった。

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