天然すぎる君が好き【天然コンビ】＜完結＞ (ページ2)

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２.可愛いあの子は先輩ページ2

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「いらっしゃい」

早速引っ越してきた俺のところへ

最初に会った同居人の彼が挨拶に来てくれた。

「今日からよろしくお願いします！！」

彼は、俺より２コ上の先輩で

入学当初からここに住んでいるんだと教えてくれた。

「うん、よろしくね
　なんかわかんないことあったら聞いてね、って言っても
　俺もわかんないことだらけだけど」

んふふって笑っちゃうなんて

男でもカワイイから許せちゃう。

「相葉雅紀です！！」

「大野です。
　ああ、これ…
　このあたりで指定のやつだから使って」

荷解きをしている俺に

指定ごみ袋を手渡してくれたその手を

ぎゅうと掴んだ。

握手！握手！とぶんぶん振り回す俺に

彼は、またびっくりした顔をしてたけど

前みたいに、可愛いカワイイふにゃ顔をみせてくれた。

「大野先輩！」

「ふふ先輩はいいよ」

「じゃあ……？」

「んー適当に呼んで」

「大ちゃん！！」

「……」

「……だめ？」

ううん、と首を振る彼は

やっぱり……めちゃくちゃ可愛くて。

「そんな呼ばれ方、はじめてだったからビックリしただけ
　んふふおもしろいなぁ相葉ちゃん」

思わず引き寄せて、両腕で抱きしめてしまう。

「かわいい！！」

「え？」

「あ、いや……えっと
　よろしくお願いします！！」

「……うん」

オーバーアクションの挨拶と思ったらしい大ちゃんは

俺と同じように背中に腕を回して、ポンポンってしてくれたんだ。

それがはじまりで、

何かとバグする俺を、大ちゃんは優しく許してくれる。

そして、ほわほわってしたイイ気持ちと癒しをくれる。

まさに、俺のオアシスなんだ。

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