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「カズ！！ お前、姫に何てことをするんだ！」
「こんなオッサンの どこが姫に見えるんです？」
「Σそっ それは そうだけども…(汗)
でも、ビンタはやりすぎだろ！」
ショウの慌てた言葉を聞いて、頬をひっぱたかれたことを知る。
痛む方の頬を指で撫でて、キツく睨み付ける目に向いた。
「…………」
おいらとあまり変わらない背だから、まっすぐに返ってくる視線。
そこに、迷いを見破られていたことを察する。
「…………ごめん」
「わかったんなら、いいですよ」
俺たちの間で、下手なごまかしなんて要らない。
再会したばかりだけど、
長い長い……『空白』の年月に、遠慮なんてしなくてもいいんだ。
カズの瞳にそう諭されて、みんなに告げた。
「９つの星光をその身に集めれば、お前らの力が完全に解放される。
そして、その力で『黒の王子』を討つために、おいらと一緒に来てほしい」
「 ！！ 」
『黒の王子』の名前を聞いて、４人の表情が緊張したのがわかった。
「巨大な魔力を手にして、人の魂まで喰らうようになった……最悪最凶の魔術師」
「そうだ。 前世では消滅までさせられなかったんだ」
「なんで、倒せなかったんだっけ？
そのあたり覚えてないけど、確かサトちゃんが封印まではしたんだよね」
「…………。つまりは、ヤツが次元の狭間で いまだに生きてて、また良からぬことを企んでるってことか」
星光を取り込むことで、力とともに 徐々に取り戻しつつある前世の記憶。
その中に、『黒の王子』のことが残っていたんだろう。
「500年かかったけど、やっと５人揃った」
おいらの言葉に、再び４人の視線がかえる。
「だから、今度こそ……っ…」
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