異界転送 其の肆 ページ31
「え…？」
廊下側の窓を見て絶句する
そこにはありえないほど背の高い人影がゆらりと立っていた
その影は影であるはずなのにどうも詳細がよく見える
異様に長く、細い体つき
それに対しまた長く細すぎるほどの足と手
少し傾いた小さな顔
ボロボロになっている身にまとった服
そして無造作に伸びている髪の毛
影でもわかるほどにその姿は異様になっていた
「ぁ____！」
寧々は既のとこで口を抑え、どうにか悲鳴を飲み込む
影はゆらゆらと不規則に揺れながらいまだクラスの外の廊下に立っていた
もし気づかれれば何をされるかなんてわからない。
寧々は必死に息を潜め、目をつぶって影が消えるのを待った
____________
____どれくらい立っただろう
そんなに立ってはない。おそらく数秒だ
でも、そんな数秒すら長く恐ろしい時間に寧々は感じていた
(花子くん…っ)
心の名で一番馴染み深く、そして信頼している花子を強く思っていた
まだ視線を感じる
まだそこにいる
…少しするとまた カタリ コトリ と音がして、気配が薄れていった
恐る恐る目を開け、窓へとその視線を向ける
目を開けるとそこにはもう影は無かった
少し安心したものの、油断はできない
「……もう…行ったの？大丈夫なの…？？」
小声でブツブツつぶやきながらそっと扉を開ける
カラカラカラ……
やはりどうやっても少し音がなってしまった扉にビクつきながら周りを見渡す
どうやら誰もいないようだ。
さっとよくあるホラーで後ろからこんにちわ(ﾊｧﾄ)みたいな感じはないかと後ろもチェック
後ろにも何もなし。ただシーン…とした教室が広がっているだけだった
「……よくわからない…けど…帰らなくちゃ…っ！」
扉をなるべく静かに締め、足音がならないように上履きを脱いで走る
その時素朴な疑問がよぎった
「…そういえば…ここにはもっけちゃんがいない…水も無いから境界線じゃないんだろうけども…」
“それならここはどこなの？”
疑問に思うにも、今はここから一刻も早く離れたほうがいい
そんな考えで寧々は一心に学校の外を目指した
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白夜の幻想者 - あいうえおさん» あ、そうでしたね…！ご指摘ありがとうございます…！ (2019年4月7日 14時) (
レス) id: 55b7b486eb (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - 花子くんはヤコさんのこと「二番」って言っていたような気がします (2019年4月7日 0時) (レス) id: 297e0956e6 (このIDを非表示/違反報告)
白夜の幻想者 - 透空さん» えと、ごめんなさい…いろいろあって一個だけしか更新できなかったです…今はどうにか一段落したのでそちらも続けられます…！ (2019年3月4日 7時) (レス) id: 55b7b486eb (このIDを非表示/違反報告)
透空(プロフ) - ごめんなさい、突然…。合作のことなのですが、続けられますか？私はどちらでも良いので白夜さんが決めて頂ければと思いまして…。少し考えて頂けたら嬉しいです。 (2019年3月2日 13時) (レス) id: 3bf9f61dac (このIDを非表示/違反報告)
白夜の幻想者 - 最近ネタが浮かばないこの頃です。更新が全然進まず申し訳ありません！ (2019年2月16日 11時) (レス) id: 55b7b486eb (このIDを非表示/違反報告)
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