増える足音の怪 其の伍 ページ15
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____只今午後10時
普通なら家でのんびり過ごし、そろそろ寝る時間…なのだが
「課題…忘れちゃった…！！」
カバンの中をあさり、顔を青ざめた寧々は呟いた
いま、彼女は急地(?)に立たされていたのだ…
そう、それは今日の四時間目の授業終了時に告げられた課題
しかも内容が苦手なものであって、なるべく早く終わらせ、わからない所は葵に協力を乞う、というプランを寧々は自分の中で立てていた
…だが、そのプリントがいま手元にない
絶対絶命のピンチである(学生にとっては)
「ど、どうしよう…あの先生怖いのよねぇ…
提出期限を守らなかったら…」
怒りで静かに、しかも笑って怒っている科目担当の先生を想像し、身震いする
普通なら、明日の休み時間に終わらせればいい、と思うだろう
だが
「あの量じゃ絶対明日の昼休みになんて終わんない…」
頭を抱え、机に突っ伏す
そう、課題は明日の時間割上の都合と、その課題の量は必ずと言っていいほどその日の休み時間内に終わる量では出さない先生によって、絶望的になっている
しかも寧々は今日の昼休み、眠気のせいでろくに活動していない
まじめのピンチである
「…こ、こうなったら学校に取りに行くしかないわ…！」
ぐっと拳を握り、一人部屋の中決意した
_________
うっすらと薄い月明かりが指す住宅街
いつもなら人が居て、車がいくつも通るのに、全く人気のない道路
そしてその前には、あの怖い話を集めた番組に余裕で紹介されそうなほどおどろおどろしい雰囲気を纏った学校がそびえ立っていた
「………………い、いつもと全く雰囲気が違うわね…」
余りのおどろおどろしさに若干怖気づく
「………でも私は七不思議のリーダーである花子くんと友達なのよ…っ！それにいくつも怖い目にあってきたじゃないっ！何を怖気づくの、八尋寧々！」
よくわからない言い分で自分を納得させる少女
傍から見ればただの迷惑な子供である
「と、とりあえずどこから入ろうかしら…正門は閉まっちゃってるし…
きっとセキュリティもあるからなにかあったら怖い…」
ウロウロ…
学校周りをウロウロと歩き回る
と
「あ！穴空いてる…！」
なんと言う事か、後ろのフェンスが人ひとり通れるぐらいの穴が開いていたのだ
「やったぁ！これで取りに行けるよ…！」
目を輝かせて通っていく
そして校舎内を目指した
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白夜の幻想者 - あいうえおさん» あ、そうでしたね…！ご指摘ありがとうございます…！ (2019年4月7日 14時) (
レス) id: 55b7b486eb (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - 花子くんはヤコさんのこと「二番」って言っていたような気がします (2019年4月7日 0時) (レス) id: 297e0956e6 (このIDを非表示/違反報告)
白夜の幻想者 - 透空さん» えと、ごめんなさい…いろいろあって一個だけしか更新できなかったです…今はどうにか一段落したのでそちらも続けられます…！ (2019年3月4日 7時) (レス) id: 55b7b486eb (このIDを非表示/違反報告)
透空(プロフ) - ごめんなさい、突然…。合作のことなのですが、続けられますか？私はどちらでも良いので白夜さんが決めて頂ければと思いまして…。少し考えて頂けたら嬉しいです。 (2019年3月2日 13時) (レス) id: 3bf9f61dac (このIDを非表示/違反報告)
白夜の幻想者 - 最近ネタが浮かばないこの頃です。更新が全然進まず申し訳ありません！ (2019年2月16日 11時) (レス) id: 55b7b486eb (このIDを非表示/違反報告)
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