第百二十一話 ページ25
もう外はすっかり夕方になっていた
あ「お母さん…お父さん…」
冬獅郎は後ろで何も言わずに見守ってくれている
京楽隊長たちにお礼を言わないと…
私は長いことお墓の前に座っている
あ「すみません…そろそろ帰りますよね?」
日「気にするな。」
そう言って冬獅郎は私のとなりに座る
あ「…」
日「…」
長い沈黙。
2週間前まであんなに遠くにいた冬獅郎が
肩が触れあうほど近くにいる
私はこの人の隣にずっといたい
お母さん、お父さん、この人が私の好きな人なんだよ…
日「やっとAの隣に入れる気がするな」
あ「え?」
日「…。……帰るぞ」
あ「?、…はい」
日「また来ような」
私たちは歩き出す
…
帰り道。
さっきより空はオレンジになる
私は今とっても幸せだ…
冬獅郎の隣にいれる…
考えただけでも顔が赤くなる
夕日でばれませんように…
日「…A、前に俺がいったこと覚えてるか?」
あ「!…前に?」
急に話しかけられたからびっくりする
何のこと…?
日「俺はAが好きだ、」
あ「!………私も…冬獅郎のこと好きです…」
やっと、想いが届く
長い長い間、近付いては遠ざかり
近くにいると思っていても本当は物凄く遠かった存在
せっかく近付けたと思ったのにどんどん遠ざかる想い
…
日「A、」
あ「?……!」
チュッ…
冬獅郎の唇が私の唇に触れる
日「どんだけ待たせるんだよ…」
私たちは、あの日の夜触れることはなかった
唇を重ねる
日「これからもAの1番近くにいるのは俺だ。…もう離さねぇよ」
あ「…私も離しません」
"1番近くにいたいから。"
〜fin*
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温希 - あ〜いい物語だったなぁ (2017年12月27日 18時) (レス) id: a0ddb5db9e (このIDを非表示/違反報告)
颯乃 - 初めまして!颯乃です!読ませてもらいました!すっごく面白いですーーー!!!何で、そんなにお上手何ですか?本当っに面白かったでーす!これからも、ガンバって下さい!!!応援してます!!! (2015年10月22日 0時) (レス) id: b5e368e820 (このIDを非表示/違反報告)
雪華(プロフ) - 稜仔さん» 今から貼ります! (2015年1月13日 0時) (レス) id: b588c2d782 (このIDを非表示/違反報告)
稜仔(プロフ) - この作品の1のURLを貼っていただけますか? (2015年1月12日 21時) (レス) id: 86fc2183cb (このIDを非表示/違反報告)
雪華(プロフ) - 氷輪丸さん» ありがとうございました(;-;) (2014年12月23日 22時) (レス) id: b588c2d782 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪華 | 作成日時:2014年12月5日 22時