青い空に向かって【テニプリ】 (ページ40)

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次の日

あ「…ってことで戻ってくることになりました」

菊「よかったじゃん！！」

桃「これでまたアドバイスもらえるな！」

先輩方は歓迎してくれた

青学で本当に良かったな…
リョーマ君に出会えて良かった

またテニスができるようになれたから

あ「カチロー君もありがとうね！」

加「月島さんが戻ってきてくれて良かったよ！嬉しい！」

あ「カチロー君のお陰だよ！」

加「じゃあまた明日ね！」

部活で女子は一人だけだから他の部活の
女子更衣室を借りている

…

鍵返してたら遅くなってしまった…

急いで校門を出る

越「遅い。」

あ「…え？リョーマ君？」

校門を出ると壁に寄りかかっているリョーマ君がいた

あ「どうしたの？」

越「別に？…前にも他の人と帰ったことあるでしょ？」

カチロー君のことかな…？

…

沈黙が続く

あ「…あの、リョーマ君本当にありがとう。リョーマ君いなかったらテニス出来ていなかったかもしれない…」

越「ふーん」

リョーマ君、全然興味なさそう

帰り待っててくれたんだよね？

最初は無口で冷たい人かと思ったけど
本当は負けず嫌いでだけど優しくて…

あ「リョーマ君って本当は優しいんだね！」

何て言ってみる

越「優しくないけど？」

あ「優しいよ！！」

越「Aだけに優しいのって、優しいって言うの？」

あ「……え？」

リョーマ君は足を止める

越「Aのこと好きなんだけど」

あ「！」

ウソでしょ…？
目の前にはリョーマ君の大きな瞳

私は思わず目をそらす

越「ねぇ、どうなの？」

あ「…」

目をそらしててもリョーマ君の目線がこっちを向いているのがわかる

あ「私も……好き…だよ」

恥ずかしい…
きっと私の顔は真っ赤だ

越「ん。」

あ「！」

リョーマ君は私に手を差し出す

そして、私はリョーマ君の手を握る

越「けっこう素直じゃん」

あ「！…」

私はさらに顔が赤くなるのがわかる

…

二人で歩き出す

越「今度ここで試合の続きしてあげてもいいけど？」

私たちがいるのは帰り道にあるコートの前

あ「私負けないからね！」

私とリョーマ君を繋ぐ"テニス"

私はこれからもずっとテニスを続けられる

それもリョーマ君のおかげだよ？

リョーマ君ありがとう…

……fin