青い空に向かって【テニプリ】 (ページ29)

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確かこの辺だったはず…

前に送ってくれたときに何となく場所は聞いていた。

だけど、わかんないよ…

私は道を歩き続ける
もうすぐ９時になる

やっぱ、帰ろっかな。

越「何してんの？」

ちょうど学校帰りの様子のリョーマ君が後ろにいた

あ「…！リョーマ君、今帰りなの？」

越「うん」

あれ、何してたんだろ…

…じゃなくて、

あ「怪我は！？」

リョーマ君は無言で傷を指差す

あ「あ…」

傷口は白いガーゼが貼ってあった

越「先生がしてくれた」

あ「竜崎先生？」

越「うん」

荒井先輩の件はあまり詳しくは言ってないけど少し説明したみたいだった
竜崎先生は黙っていてくれるらしい

よく先生も許したな…

あ「あの…本当ごめんなさい。私また巻き込んじゃって…」

越「聞いた。」

あ「え？」

越「退部届けの話。…でもお父さん納得させれたらテニスできるってこと何でしょ？」

リョーマ君は真っ直ぐ私の目を見ている

あ「…そうだけど」

それが出来てたらとっくにしているよ

越「俺は協力してあげてもいいけど？……今日俺は確信したから」

あ「な、何を…？」

越「Aがテニス上手いってことと、好きだってこと。…じゃあ、また明日」

そう言ってリョーマ君はニヤリと笑って帰っていった

リョーマ君が久しぶりに私の名前を言った気がする
それだけで心臓が速く動く

そうか…私リョーマ君のこと好きなんだ……

"協力してあげてもいいけど？"
そう言ったリョーマ君の声、
リョーマ君の表情が頭の中でリピートされていた