青い空に向かって【テニプリ】 (ページ2)

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prologue＊ページ2

あ(やばい！遅刻しちゃったよ…)

今日は柿ノ木坂テニスガーデンで行われる試合を見に行く予定。

でも、さっそく遅刻。

…

あ(やっと着いたー。ってあれ？誰か試合してる)

よく見ると高校生らしき人と小学生？が
試合をしていた。

あ(何で試合してんのかな。…あの男の子すごい。)

高校生をグングン押してる。

私は気付かれないようにコート内のコートに一番遠いところで見ることにした。

あ(さっきより近くで見ると迫力あるなー。あの高校生佐々部って言うんだ。)

私は立っておくのも暇だったから。
とりあえずラケットとボールを出してみた。

あ(全然出す意味ないけど。)

あ「あれ？」

男の子の球はアウトとカウントされている。

あ(セルフジャッジか、佐々部さん？ズルい！)

それから何回かアウトにされている。

あ(どうするんだろ。……！あのロブ、)

回転がかかってる。

あ(まさか…)

と思ったその時。
球はライン上で止まった。

？「ねぇ今のは入ったの？」

あ(あの男の子やるなぁ…。)

そのあとも男の子は佐々部さんを押し続ける。

あ(あぁー、これはあの男の子の勝ちだな。)

球が佐々部さんの頭を越える。

佐「……ニヤッ」

あ「！？」

あ(あの人まさか…！)

次の瞬間佐々部さんは男の子に向かってラケットを投げた。

あ(間に合え！！)

私は男の子の方へ球を打つ。

ドゴッ

私の球はラケットに当たってラケットは転がり間一髪男の子には当たらなかった。

あ「…よかったぁ。」

あ(それより、あんな重い球打ったの久しぶりだったからもうラケット持てないや…)

私はラケットを地面におく。

佐「くそっっ何だあの小娘！！」

ギュルルルルル…

あ「へ？」

気がつくと佐々部さんが打った球が私の顔面めがけて飛んできていた。

あ(やばい、当たる！！)

パコンッ

あ(あれ、痛くない)

目を開けると地面には球が二個転がっていた。

？「まだ俺との試合終わってないんだけど？」

あ(あの男の子が打ったの？こんなピンポイントで…)

そういって、試合は再開された。
結果は男の子の圧勝。

あ(私と年変わらないのに…)

私は荷物をまとめて変える準備をした。

？「ねぇ、手治った？さっきのまぐれじゃないよね？」

あ「！」

さっきの男の子。

？「俺と試合しない？」

私の手はもう使える。
せっかく来たんだし…

あ「…いいよ？」

ここに来てよかった。私はラケットを準備する。