6話 ページ6
「やっぱりAの店のケーキが1番やなあ」
もぐもぐと咀嚼しながら幸せそうに呟く彼の視線の先には、店の名物のチーズケーキ
彼は私のお店に来る度にケーキを買って行く
前に1度、
私が作ってあげるからそんなに来なくてもいいのに、と溢したことがあった
だけどその時の坂田さんは不満げな表情を浮かべていて
そんなんAに会う為の口実やん、察して!?
なんて、可愛らしい本音
それからは私も彼が来るのを楽しみにしていたし
あまり口にはしていなかったけれど
流石にこんな頻度で食べていてお腹周りが気になったりしないのだろうか、?
『太らない?』
ぽろり
独り言とも思える口調でそう呟くと、面を食らったかのようにぽかんと開いた口
「えっ、俺太った…?
うそやん…確かにこの前まーしいに、なんかガタイ良くなった?って言われたけどあれそういうことやったんか!?」
『や、そうじゃなくて、どうなのかなあって思っただけだから!……そんな落ち込まないで〜!』
さかたさん!ってしがみついても
しょんぼりしたまま一切こちらを見てくれない
全く太ってないけど意地悪言いたくなっただけなんですごめんなさい
「どうせ俺太ってるもん、知ってるもん。あーあー!彼女にもそんなふうに思われてたんだなぁー!!悲しいなぁー!!」
『ち、ちがっ!』
「ええねんええねん、Aは思ったこと言うただけやもんな、そりゃ肥えた彼氏とか嫌やわな」
ちがうのにぃ、、
思わず彼の目を涙目で見つめて5秒
すると
もう我慢できない、というかのように突然吹き出した坂田さん
「もー!冗談やって!笑 ほんま素直やなあ」
『本当にそんなこと思ってない…!私坂田さんがどんな見た目になっても好きでいる自信あるしたとえ将来ハゲになっても大好きだから!』
「あはっ、親父禿げてへんから大丈夫ちゃうん笑」
『やっさんフサフサ。坂田さん禿げない』
「あー、おもろ笑………てかさぁ親父で思い出してんけど、最近親父がAのこと気に入りすぎてムカつくねん」
「この前も、Aちゃん元気しとるか?また家おいでって言うといて、とか言われたけどさあ、、
おれのだから!!!って思ったよねぇ
ほんとやんなっちゃうよ」
と、口を尖らせた坂田さんに思わず顔を覆ってしまう。なにそれきゅんした
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みね(プロフ) - この作品大好きで、久々に見に来たら更新されててめっちゃ嬉しいです!!続き楽しみにしてます!!頑張ってください! (2021年8月7日 14時) (レス) id: 7103c303d5 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - 終わってます!戻ってきてください!続き楽しみに待ってます! (2021年3月18日 13時) (レス) id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
あいるる - めちゃめちゃきゅんきゅんしました、、、! (2020年1月29日 14時) (レス) id: fdfc753148 (このIDを非表示/違反報告)
澪桜(プロフ) - 更新待ってます((o(。>ω<。)o)) (2019年9月13日 22時) (レス) id: f8910ba311 (このIDを非表示/違反報告)
関西風しらすぅ@坂田家 - あ、え、すき…なにこれ夢主と感情が一致しすぎて、え、ドッペルゲンガーですか? (2019年8月31日 22時) (レス) id: f34e486c2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たろちゃん | 作成日時:2019年8月19日 23時