わたし、あなたのATMちゃん。【あほの坂田】

7話 ページ7

この話を書いたのがだいぶ前なので時間軸おかしいです。ご了承下さい。




*



「あ、そういえばさ、俺Aに渡したい物あるんやった」



そう言って
はい！と手渡されたのはディズニーの可愛らしいデザインの袋

恐らくこないだまふまふさんと行っていた海外のディズニーのお土産だろう


うしさせメンバー全員にお揃いのトレーナー買う坂田さんが可愛すぎて、あの動画何回リピしたか分かんない

しかもちゃっかり自分の分買ってるのほんと可愛い、お揃いがいいんだよね



『え、私のまでお土産あると思ってなかった…』


「俺忘れっぽいけど彼女の分忘れるほどあほちゃうからな」


『…じゃあデートの時も堂々と彼女を待たせて遅刻してこないでください』


「……へへっ」



…その顔したら私が何も言えなくなるの分かってやってるでしょ。って思うけどその笑顔が見たいのも事実だから何も言えない



『開けていい？』


「もちろん！絶対女の子が好きなやつやで」



わくわくしながら袋を開けてみると、
中から出てきたのはぎゅっと抱きしめたくなるようなサイズ感のダッフィー

それから、ペアキーホルダーの片割れのミニーちゃん


ついでに

いつもありがとう！だいすき！
それを僕だと思ってね(笑)


なんて、可愛らしいメッセージ付き



『手紙…！』


「ふふ、びっくりした？ちゃんと一緒に寝てあげてな。じゃないと俺寂しくて突撃しに行っちゃうから」


『うん、抱きしめて寝る
でもキーホルダー、一緒に付けていいの？』



ファンの子にバレちゃわないかな、と不安げに彼を見上げると
私の心配なんか他所に、ふはっと大爆笑し始めた坂田さん
彼の笑いのツボは、たまによく分からない



「え、逆に一緒に付けてくれないの笑」


俺1人でこのキーホルダー付けんのさすがに嫌やねんけどってゲラゲラ笑っている彼を見ると
なんだか心配ばかりしていた自分が馬鹿らしく思えて、彼と顔を見合わせてくしゃりと笑みをこぼした



「ちゃんとツイッターに写真載せる時は映らんように気つけるし、そんなに不安に思わんといて？」


『…ふたりだけのひみつってこと、？』


「そう！なんかわくわくせぇへん？こういうの笑」


『うん』


「…やっぱりツアー中とかはなかなか頻繁に会ってあげられへんし、寂しい思いさせてるやろなあって思って」


お揃いの物あったら、ちょっとは俺のこと近くに感じられるくない？と笑う坂田さんの気遣いにぽかぽかと胸が温かくなった

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