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そこから源十郎はなんと一太刀の真剣を取り出すと耳を疑うような言葉を発した。

源十郎「これを使え、お前がもし儂から一本とれたらその刀をくれてやる。売ればかなりの額になるだろう。好きにすればいい。」

「しっ…師範!その刀は…!」

源十郎「案ずるなA。こんな小童に儂はやれん」

一条「龍神…」

Aが驚くのも無理はない、A家が先祖代々からAの父まで受け継がれている名刀、龍神。黒い刀身に龍が彫られており、鍔は家紋の形をし、赤い柄をした刀で、大昔から存在する日本刀、本来ならばそれはAが継承する刀だからだ。

源十郎「儂は竹刀で十分だ。ほれ、来い若いの」

木村「バカにしやがって!地獄で後悔しろじじい!」

木村が刀を振り降ろすがすんなり交わされ源十郎が踏み込むと、コテで刀を落とし、突きで木村を容易く突き飛ばしてしまった。

木村「うっ…」

源十郎「なっとらんな、若いの。口の聞き方も身のこなしも全てが。腕っぷしだけではやっていけんんぞ。」

木村「っ〜うるせえっ!」

木村は立ち上がり殴りかかるがそれすら交わされ、そのまま腕を捕まれ背負投される。

木村「がっ…」

源十郎「全てが遅い、せめてこの老いぼれに勝てる程度の実力をつけてから舐めた口を聞くんだな」

この一連の流れをAはあんぐりと口を開けて見ていた。

木村「説教垂れてんじゃねぇよ!クソが!」

そう捨て台詞を吐いて稽古部屋を飛び出していった木村に呆れた顔をした源十郎は席を外すから、一条とAは稽古をしているよう指示を出し、その場から立ち去っていった。

・→←Episode1 敬愛



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ひなえ(プロフ) - 黄昏さん» 読んでいただき、ありがとうございます!亀更新ですがこれからもよろしくお願いします。 (2022年7月6日 14時) (レス) id: a16a1e4961 (このIDを非表示/違反報告)
黄昏 - 初めまして、「私、気が付いたら極道でした」を読ませて頂きました。とても、面白くて続編を楽しみにお待ちしております。 (2022年7月6日 3時) (レス) @page26 id: 7ec4680236 (このIDを非表示/違反報告)
みたぞの(プロフ) - オリ/フラ立ってますよ!!続編作ってもフラグのチェックが入ってしまいます!!確認して外して下さいね!! (2022年6月29日 22時) (レス) id: 5dcad8042f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひなえ | 作成日時:2022年6月29日 18時

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