君と僕の物語【練紅覇】

第76夜 ページ42

貴方「出来た……!!」




額に浮かぶ汗を拭う



自分の中ではかなり上出来な方だ



ケーキをのせた皿と小皿、ナイフとフォーク、それとカップを持って私は部屋に向かった



スフィントスとアラジンの部屋の扉をノックして、扉を開く





アラ｢あ、Aさん!!｣




部屋に目を通すとそこにはティトスもいた




丁度いい




私は3人の前にケーキの乗った皿を持って行った





ティ｢ケーキ？｣



スフィ｢おっ、うまそうだな。Aが作ったのか？｣




貴方｢うん、お礼にって思ってね｣




アラ｢わぁ〜!!美味しそう!!食べていいかい!?｣





私はこくりと頷く




見た目評価は上々だ



あとは味だけ、私はスフィントスがケーキにナイフを入れて切っていくのを目で追う




スフィ｢……っと、よし｣




丁寧にそれぞれの小皿にケーキを盛り付けたスフィントス




いただきますと3人声を揃えてケーキにフォークを通す



ティ｢ん……うまい｣



スフィ｢うめえ!!甘さも丁度いい、俺好み!!さすがA｣



アラ｢おいしいよAさん!!｣




みんなに褒められ私は頭をポリポリとかいた




貴方｢あ、ありがとう｣



アラ｢Aさんは食べないのかい？｣



貴方｢あ、私は大丈夫。みんなのために作ったやつだから｣




私が首を振るとアラジンは、え〜と言いつつもケーキを食べる手は止まらない




すごく嬉しい




私は美味しいと言いながら食べる3人を見て微笑んだ

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