【マギ】今日は誰と料理を作る？【短編集】

エビチリ1【紅炎】 ページ12

-リクエスト-



貴方｢紅炎、紅炎!!｣


紅炎｢なんだ｣


貴方｢エビチリ食べたい!!｣


紅炎｢仕事中だ｣



そう言って書類に向き直る紅炎兄



貴方｢こ〜んな可愛い妹がお願いしてるのにそんな態度ってありえる？｣


紅炎｢馬鹿か｣


貴方｢もーいい!!紅明兄のところ行くもんね〜だ!!｣



私がそう言って紅炎兄に舌を見せると紅炎兄は眉根をピクリと動かした



紅炎「よし、作ろう」



紅炎兄は椅子を鳴らして立ち上がった


紅炎兄に背を向け小さくガッツポーズをする



紅炎「エビチリだよな？」


貴方「うん!!」


紅炎「正直料理なんてしたことなんてないが……」


貴方「えっ、そうなの？」



予想外の返答に私は目を見開いた


……白龍に頼めばよかった


紅炎兄ってなんか『エビチリ』って顔してるし


だからてっきりエビチリくらいは作れると思ってたけど……


で、でも今頃断るのも……ちょっと……うん


なんか作る気満々だしさ


私は軽くため息をついてからエビの下処理に苦戦する紅炎兄の横に並ぶ



紅炎「くそ……物言わぬ愚図は死ねッ!!!!」



と、まぁエビに対してキレている



貴方「あー……もう、いいって」



私が呆れたように言うと紅炎兄は「いや、よくない」と首を振る



貴方「いいよ、出来ないんでしょ？」



自分で頼んでおいて申し訳ないけど紅炎兄の様子を見ているとハラハラしてしまう



貴方「白龍に頼むからいいよ」



私が言うと紅炎兄は「あ？」と今度は私にキレた様子で


なんでキレてんのかは知らないが私はまたため息をついた

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