私の正解【裕×亜】

ずるい ページ31

Aside




放課後、今日は夏恋は彼氏とデートらしい。
いいなあ、楽しそう。
惚気話も幸せそうで、聞くの全然嫌じゃないし。



「A、帰んないの？」
『電車、混んでるだろうからちょっと時間ずらして帰るよ』
「そう？じゃあ、また明日！」
『うん、また明日！デート楽しんで』
「はあい！」



夏恋が帰って、他の子達もだんだんいなくなって
携帯をいじってたら
あと少しで電車の時間。
学校から駅まではめちゃめちゃ近くて
走れば3分くらい。


『あと10分か、』


結構余裕があったから
窓の外、久しぶりに覗いてみる。



今日はサッカー部がこっちでやってる。
凄いなぁ、みんな足速いし
ボールを足元から話さずに走れるの、、

なんて思いながら眺めてたら
亜嵐くんと目が合った。



亜嵐くん、目が悪いって言ってたし
私も亜嵐くん並に目が悪い。

けど、お互いそれ相応のコンタクト付けてるから
しっかり見えてるの。笑



こっちに気づいて、にこって笑って
手振ってきた亜嵐くん。
それに応えるように手を振ると
またにこってして練習に戻ってく。

ずるいなぁ、かっこいいと可愛いを使い分けてるの。





ってそんなこと考えながら
いつのまにか進んでた時計を見ながら
駅までの道を急いだ。



・

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