デートに誘うのは簡単? ページ24
Aside
中尾くんたちをからかっていると、涼音が怒り始めたので、仕方なくからかう相手を近くにいた石倉くんに変える。
「石倉くん、堀部さんをデートに誘ったら?」
私がターゲットを変えたのをいいことに涼音もニヤニヤしながら「石倉、コクっちゃえ!!」なんて言ってからかい始めた。
石倉「お、お前らそんな簡単に言うけどな!デ、デートってそんな、…な、なぁ!?」
石倉くんが助けを求めた先は中尾くん。
中尾「いや、俺は涼音と付き合う前に、デート誘ったぞ?」
石倉「え、マジ!?」
涼音「うん、付き合う前に誘われたよ?そのデートで蓮に告白されて付き合い始めたから」
聞く相手間違えたね、石倉くん。
驚いた石倉くんは次に「須永は!?」って須永くんに視線を移した。
須永「俺もデート誘ったよ。……ね?」
須永くんは私に視線をちらりと向ける。
「あー、うん、そうだね。デートした」
私の言葉に「「「は!?」」」「「「え!?」」」って声を合わせる6人。
6人……?
「ちょっ、いつの間に増えてんの!?」
どこから聞いていたのか知らないけど、唯月と愛華、それから鬼のような形相をした隼人くんが話に加わっていた。
「え、あ、もちろん隼人くんと付き合う前のことだよ!?」
須永「そーそー、あれはたしか1年の夏?だよな」
今もなお、須永くんを目で殺すんじゃないかと心配になるくらい睨み付けている隼人くん。
過去のことだからね!?
そんなに睨み付けないであげて!!
石倉「で、でも、なんでデートに誘ったんだよ!?」
愛華「そー、それ!知りたい!」
須永「え、別に特に理由は…」
そんな曖昧な返事で隼人くんが納得するわけないでしょ!?須永くん!!
「あれは、須永くんが好きなバンドがたまたま私と同じだったから…」
須永「あー、そー、そー。それで俺がライブチケット当たったからって誘ったんだよな」
涼音が「そのバンドって?」と聞いたことで、デートの話題からそのバンドの話に変わり、隼人くんもひとまず納得した模様。
唯月「ふーん、本当にそれだけ?」
唯月だけが納得していないようで、須永くんに視線を向けている。
須永「あぁ、それだけだよ」
須永くんは少し寂しそうにそう呟いた。
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美紀 - 移行おめでとです最近暑いけど熱中症に気を付けてくださいね更新大変だと思うけど頑張ってください応援してます (2019年9月3日 12時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
マドレーヌ(プロフ) - とても面白いです!更新頑張って下さい! (2019年6月30日 18時) (レス) id: c84dba5333 (このIDを非表示/違反報告)
ひろ - 凄い面白いです。続き楽しみです! (2019年6月1日 0時) (レス) id: f491a92039 (このIDを非表示/違反報告)
コロ(プロフ) - しおらんさん» ありがとうございます!そう言っていただけるとうれしいです!更新頑張りますね! (2019年5月6日 17時) (レス) id: 6ea8ed7bc9 (このIDを非表示/違反報告)
しおらん(プロフ) - 凄く面白いです!完結までもう少しですね!甲斐がかっこよすぎて最高すぎます!更新頑張って下さい! (2019年5月6日 14時) (レス) id: 097333551a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:コロ | 作成日時:2019年4月20日 12時