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43話 ページ46

現場とやらは辻󠄀先輩の言っていた通り、本部の上のところだったが、そちらにいる狙撃手の援護は緑川と辻󠄀先輩で行ったため、私と黒江さんは下の銃手達の元へ向かった。


「お待たせしました」


「あらやっと来たわね双葉。それにAも」


「あ、加古さんどうもです」



藍ちゃんや烏丸先輩のような万能手や諏訪さんのような銃手もおり、そこには加古さんや辻󠄀先輩除く二宮隊の顔ぶれもあった。



「お、つるまちゃんじゃーん」


「……どうもです…」


「嫌そうだね〜」


「さっき緑川にも言われました」



相変わらずダル絡みをしてくる犬飼先輩。黒江さんにもヒラヒラと手を振っていた。



「おっしゃ!上が復活したぞ!」


上からの銃の音と共に諏訪さんがそう言う。

その声に続きこの場の全員が射撃体勢に入り戦闘を再開する。



私も拳銃を構え、トリオン兵に向かって撃つ。相手はシールドを使って来るということなので、バイパーで機動を変えながら当てて行く。



「敵部隊、後退します」


「ひとまずは押し返せたか」



何体か倒したが、残ったトリオン兵は後ろへ下がり私達の射程外へと移動した。

その後直ぐ様二宮さんが指示を出し、狙撃手を半分寄越せと通達した。



「あら、二宮くんが指揮するの?」


「なにか不服か?」


「不服じゃないけどおもしろくないわ」


「まあまあ加古ちゃん」



険悪な雰囲気を纏う加古さんと二宮さん。はっきり言って近付きたくない。そんな人達をカバーする堤さん中々やるな…。
 

巻き込まれるのは嫌なので少し距離を置いて藍ちゃんの隣に行くが、そのまた隣では犬飼先輩が黒江さんに馴れ馴れしく接していて藍ちゃんがぎょっとしている。忙しいなこの人達。


結果的に指揮をとるのはこの中で一番年齢が上の諏訪さんということになったが、結局二宮さんに頼り、ため息をつかれていた。
自分から言い出してたけど何も変わってないじゃん。



「…なんか今イラッとしたな…つるまあたりから」


「(げっ。なんかバレてる…堤さんの後ろに隠れとこ)」



さっと気配を隠して移動し、一息つく。


すると真後ろから物音がして少し驚きながらも振り返ると上の狙撃手組と緑川と辻󠄀先輩が降りてきた。


わ〜…凄い迫力だな武闘派の方々。

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あすか - めっちゃ面白いです。更新頑張ってください! (2022年11月30日 20時) (レス) id: 1e4bb1c648 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:べーた | 作成日時:2021年12月12日 15時

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