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42話 ページ45

任務が終わった後、久しぶりに上層部に呼び出しをくらった。

口が悪すぎて遂に解雇処分かとドキドキしながら訪ねたが、普通に任務らしく、日時と場所だけ伝えられた。

詳細は後に迅から伝えられるだろうと言われたから多分忙しいんだろう。

いつもはシフト制でこんな事前に一度もなかったのになんかあるのかなと考えたが、任務後で疲れていることもあり、考えることを放棄してしまった。






任務当日。

結局迅さんに詳細は聞けなかった。私から行かなきゃいけなかったのかな??

まあそれはさておき、
夜のボーダー本部にトリオン体で来いとの事だったのでふらふら歩いていくと、見知った顔がちらほらと…。


「あれ、つるちゃん先輩だー」


「…緑川……」


「なんでちょっと嫌そうなの」



現地に着くと、真っ先に緑川がこちらへ駆け寄ってきた。
嫌そうにしていたつもりはないが、本人にはそうかんじたらしい。大丈夫、気の所為だよ。



「このメンツ…攻撃手ばかりだね」


周りを見ると、加古さんの所の黒江さんや、少し離れたところに二宮隊の辻󠄀先輩もいる。




「鶴間先輩、お久しぶりです。先輩も私達と同じ所を担当ですか?」


「久しぶり、黒江さん。そうのはずなんだけど、皆攻撃手だからちょっと心配になってきてる」


弧月やらスコーピオンやらを使う私だが、それに+して拳銃なども使う三輪先輩型万能手なのでこのメンツの中にいるのは本当に正しいのかわからない。


取り敢えず、行く宛もないしこのまま待っとけば良いのかな。



『辻󠄀隊員、緑川隊員、黒江隊員、鶴間隊員、直ちに現場へ急行して下さい。狙撃手達の援護をお願いします』


そう考えてると耳についている無線から沢村さんの淡々とした声が聞こえる。ここにいる3人と私の名前も呼ばれたためどうやら待ち合わせ場所は間違っていなかったよう。

だが現場へ直行と言われたが現場がわからず少し焦る。


「え…現場ってどこ」


「…ぁ……え…と……ほ、本部の…うえ…の…」


私がボソリと声を漏らした頃には緑川と黒江さんは先を走っており、たまたま私の声を拾った辻󠄀先輩がしどろもどろに答えてくれた。


「と、とりあ…えず……つい…て…、き…て」


「あ、はい…!」



顔を真っ赤にしながら話してくれる辻󠄀先輩にそう返事し、彼の後を追うように私も駆けた。

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あすか - めっちゃ面白いです。更新頑張ってください! (2022年11月30日 20時) (レス) id: 1e4bb1c648 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:べーた | 作成日時:2021年12月12日 15時

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