【ヒプマイ】君と。【短編集】

・・ ページ3

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「だからと言って、倒れるまで無理をするのも、私に心配をかけると思わないのかな？」


兄の言葉は優しいけれど、少しだけ怒っているのが、分かる。


「ごめ…んなさ、い」


小声で謝れば、柔らかく微笑んで、さっきよりも優しい手付きで頭を撫でてくれる。


「うん。私は医者なんだから、頼ってもいいんだよ？」


「うん…」


「それじゃあ、ゆっくり休んで………どうしたんだい？」


兄が立ち上がり部屋から出て行くとき、無意識に腕が伸びて、彼の服の裾を掴んでしまう。


「あ……ご、め…なんでも、ないっ……」


「ふふっ、寂しい…のかな？風邪を引くと、心が弱くなるというし…」


手を離すとその手をパッと掴まれて、顔を近付けられる。


「寝るまで此処に居てあげるから、安心していいよ…？」


そう言って私の手を繋ぐ。


大きくて暖かい兄の体温が、私の心を優しく包んでくれるようで。


5分もしないうちに、眠りに落ちたらしい。



……………

完全復活を成し遂げた私は、兄に聞いてみた。


「そう言えば、私が起きたときもずっと手ぇ握ってたけど、どうして？」


「………」


「お兄ちゃん……？」


「Aが、手…離してくれなかったんだよ…？」


顔をほんのり赤くしながらそう言う兄の写真を、無言で撮ったのは、言うまでもない。((



______
綾様！如何でしたでしょうか？
ちょっとグダグだしてます…よね()
「なんか違う！」って思いましたら、言ってください！頑張って書き直します。

リクエスト、ありがとうございました！！


±おやたぬきから±

お話を更新していないのに、この小説に順位が付いて、お気に入り数も増えて、評価もされるという……()

皆さんが楽しみにしてくださってる(?)のが伝わりました！！頑張って更新していきますねっ！！

碧棺左馬刻 / それでも男だから ☆→←神宮寺寂雷 / 大切だから尚更

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