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エイプリルフール編その5 ページ31

その指に嵌った輪に、山吹が目を止めた。不動からは着ぐるみに隠れて見えないが、多分止めたのだ。
「あれ、4℃じゃないですかー。もしかして廣瀬くんが?やるぅー」
「4℃?寒そうですね、それ」
廣瀬が尋ねた。想像したのか、身震いをしたのが鎧の上からでもわかった。
せんとく○がけらけらと笑う。
「まさかー。ブランドですよ、アクセサリーの」
不動はますます混乱する。
ブランドアクセサリーに甲冑に、センスの悪い服に着ぐるみを集めて、美影は一体何を企んでいるのだろうか?

と、不動の思考を裂くように突如どこからか声が響いた。
「やあやあ本日はお集まりいただきどうもありがとう!!
短い間だけれど、探偵社の社内運動会をうんと楽しんでいってくれるととっても嬉しいよ!!
実況は私、美影神羅!
そして、目玉の500m走に挑戦するのはこちら!!!」


「美影!!!!」
聞きなれたその声に、思わず不動は怒鳴った。
「どういうつもりだ!!さっさとここから出せ!!」
突然訳の分からない所に連れてこられてさあ走れとはどういう了見だ。
「うーん、出してあげたいのは山々なんだけれど、生憎とこっちにも事情があってね。
条件として、君たちが500m走り切れたら、こっちの素晴らしい世界から、あっちの退屈な現実へ帰してあげようじゃないか」
「変わってないぞ!!」

要するに走れということではないか。
「まあ、そういうことだね!」
ハートマークのついた美影の声と同時に、レーンの向こうにぽっかりと穴が開いた。
まるで虹のように七色の光を発し、ぐるぐると蠢いている。美影の言葉を信じるとするならば、あそこが出口ということだろう。
「さて不動くん、君はここまでされているというのに勝負から逃げるのかい?とんだ臆病者だとしか言えないね」
売り言葉に買い言葉。不動は叫んだ。
「良いだろう、乗ってやる!」

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神羅(プロフ) - 蛍火さん» すみません、もう締め切っておりまして……。それに、今は殆ど機能しておりませんので……。ボチボチ更新しなければと思うのですが、私も一応受験生でして……。すみません。 (2018年7月9日 23時) (レス) id: 57d9444f68 (このIDを非表示/違反報告)
蛍火 - お話読ませていただきました。もしも席がまだ空いているのなら、社員として、入らせていただけると嬉しい所存でございます。この小説を読もうとしたきっかけは、ラハルちゃんの紹介です。お考えの方よろしくお願い申し上げます。 (2018年7月3日 14時) (レス) id: 62a90d8188 (このIDを非表示/違反報告)
神羅(プロフ) - 浅葱さん» 頑張ります! ちょこちょこ更新しますね (2018年3月4日 21時) (レス) id: a22dd21ad8 (このIDを非表示/違反報告)
浅葱 - すごい、面白いです!更新待ってます!! (2018年3月3日 13時) (レス) id: 2921f40b7a (このIDを非表示/違反報告)
神羅(プロフ) - 花園イリアさん» はい! おかげさまで突入できました! 不定期更新ですが、これからもよろしくお願いいたします(^-^ゞ (2017年5月5日 14時) (レス) id: a22dd21ad8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:神羅 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2017年4月27日 0時

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