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【夏油傑】 ページ12

某県の森の中
特級に相当する呪霊の発生が確認された


新しく取り込む為の呪霊を探していた夏油にはタイミングがとても良かった


カサカサと葉が擦れる音と、照りつける日差し
少し肌寒い風が心地良い


「やぁ、さっそくで悪いけど私に取り込まれてくれるかな?」

『?』

人の形はしているが片目の部分に大量に目があり
腰あたりからは虫の腕のようなものが生えている
髪は長く、体には紋様が広く着いていた


人と言えるのだろうか
人のようで人ではないその姿に惹かれてしまった
誕生したばかりの呪霊、まさに蠱惑の幼虫のよう

「気が変わった…私に着いておいで」

今のままよりももっと呪力を蓄えてから取り込んだ方がいい

『…』

警戒している呪霊を連れ家にもどる
飯を出すとおずおずと食べ出していた。雑食なんだろうか。そもそも呪霊なのに食べるのだろうか

食べてるいるが…

月日が経つに連れて体が成長していく、呪力も高くなってきた。宿儺の指6.7本ほどだろうか

生活で呼ぶのに不便なので名前もつけなければならないのでAと呼ぶことにした


どれだけ呪力が高まってもAは話すことが無い
しかし表情は豊かになり意思疎通はとれた


どこにいても着いてくるようになり
それが当たり前になりつつある


呪霊に絆されてしまっている現実に
このままでいたいと思っている私と
このままだとダメだと訴える私もいる


きっとこのまま共に生活をするのは幸せだろう
私はAがいなくなったら…いや、居なくなる未来が見えない

朝起きたら当たり前にAが居て、当たり前に着いてくる

当たり前に触れ合って、当たり前に過ごす


しかしただの呪霊は何をするか分からない
傍に置くだけ危険だ


どうすればいい?
どうしたらいいんだ




「A、君を取り込んでもいいかな?」

自分でも笑ってしまうほど震えた声が出た
こんなことしたくない。したくないんだ

『…』

にっこりと笑顔で微笑んだA


飲み込んだAは他の呪霊と違い甘く、ほろ苦くとても甘美なものだった

それを邪魔するように涙がとてもしょっぱかった



Fin【夏油傑】リクエストありがとうございました

【七海健斗】→←【両面宿儺】



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設定タグ:呪術廻戦 , 短編集 , メンヘラ   
作品ジャンル:アニメ
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胡瓜(プロフ) - 最後の狗巻先輩のやつって、もしかして文ストのビーストの敦くんをイメージしてますか!?すてきです! (7月17日 19時) (レス) id: 0a371ac403 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 友梨さん» コメントありがとうございます。そうです!文ストが好きなもので書かせていただきました。見つけていただきありがとうございます (2021年3月13日 23時) (レス) id: 214c3d0d56 (このIDを非表示/違反報告)
友梨(プロフ) - とても面白かったです!狗巻君の二話にのやつ、もしかしてBEASTですか? (2021年3月11日 0時) (レス) id: 891b455fcf (このIDを非表示/違反報告)
れむ(プロフ) - 乙骨くんをリクエストしたいです!大丈夫ですか? (2021年3月6日 19時) (レス) id: 1f230199f3 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ちゃまさん» コメント、リクエストありがとうございます!時間かかってしまい申し訳ないです。狗巻棘書かせていただきました。よろしくお願いします (2021年3月3日 21時) (レス) id: 214c3d0d56 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: x他1人 | 作成日時:2020年12月29日 3時

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