世界一クラブに新入部員_!?【世界一クラブ】 (ページ1)

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1話光「プロローグ、だ。」ページ1

光一side

光「すみれと健太、うるさい！」

二人共叫びすぎだろ… まぁ、いつもは大声を出さないクリスも普段は無表情の和馬も一緒になって驚いてるしな。…俺も誰かに世界一クラブの秘密がバレているかもしれないと気づいた時は焦ったけれど。

す「だ、だって～！」

健「僕たち『世界一クラブ』の秘密がバレてるかもしれないんだよ！？驚くしかないでしょ～」

光「まぁそうかもしれないけど二人は叫びすぎだ！」

二人の言っている『世界一クラブ』とは、小六の始業式の日、学校で起こった『脱獄犯立てこもり事件』をきっかけに俺、光一がメンバーを集めて作ったクラブだ。メンバーは男子三人に女子二人。見た目も性格もバラバラだけれど、このクラブのメンバーには大きな共通点がある。それは、『世界一の特技を持った小学生であること』だ。
例えば、__

す「光一は世界一の天才少年なんでしょ！？これ位パパッと華麗に解決してよ！」

こうやって俺の幼馴染、五井すみれが言っているように、俺は世界一の天才少年、と呼ばれている。そしてすみれは、世界一の柔道少女だ。

光「そんな簡単に解決できる訳ないだろ！？それに、こうやって俺たちが騒いでいるのも犯人にはバレてるかもしれないんだぞ？」

健「光一～そんな怖い事言わないでよ～！」

俺に泣き言を言ってくるのは八木健太、俺の親友で、世界一のエンターテイナー小学生だ。…何もないところで一日何回も転ぶから、世界一のドジ小学生とも言われているけど。

和「八木、徳川の言っている通り俺たちの行動は犯人に監視されているかもしれないんだ。目立つ行動は控えろ。」

光「そうだな…二人の秘密がバレているのなら大変だし…」

二人、というのは世界一クラブの残りのメンバー、風早和馬と日野クリスの事だ。そして風早は、世界一の忍び小学生、クリスは世界一の美少女だ。

ク「わ、私たちの秘密が誰かにバレてる…!?」

自分の秘密がバレているかもしれないと思い、クリスは顔を青くする。

光「ああ、確定した訳ではないが…すみれの言う通り早く解決はしないと、だな。」

和「だが…」

光「「情報が少なすぎる」だよな？」

和「…その通りだ。」

光「とりあえず、今ある情報を整理しよう。」

素早くノートとペンを出し、ノートに現状を整理する。皆にいつから視線を感じたかを聞き、ノートに書く。

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