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*
「たんとお食べ〜」
『いただきまーす！！！』
夜食はまだだったのか、群がって一心不乱に食べるメンバー達。
やっぱり男の子だねぇ。良い食べっぷりは見てて気持ちいい。
うんうんと後ろで母親目線で見守るわたし、の隣には何故かジミン。
「ジミナ、食べないの？」
「あー…うん、俺ダイエットしてて、」
「バカ、痩せすぎだよ」
そう、この子は痩せすぎだ。
テレビで見ててびっくりしたもん。ほっぺたなくなってんじゃんか！って。
この前街に連れ出してくれた時は、まだぷくぷくしてたのに。
ジミナのほっぺたを愛でる会会長(自称)として、この由々しき事態のために何か策を講じなければ！と思って、大好きなチキン買って来たのに。まさか食べないなんて。
むっすーとしてたら、怒ってると勘違いしたらしいジミンがあわあわと言い訳を始めた。
「食べたらすぐ太っちゃうんだよ、俺。次の日浮腫むしさぁ」
「知ってるし」
「だ、からぁ、」
「でもヌナせっかく買ってきたのに」
「う」
「ジミンにも食べて欲しかったのに」
「あぅ、」
「ヌナ悲しいなあー」
「ゔぅ〜っ、」
「ぷ、見てジミナやられてるー」
「あれで勝てた奴いないよな」
「ユンギヒョンも負けてましたよね」
「お前もな、グク」
「だってあんなこと言われて断れる人なんていないですよ」
「確かに」
勝敗は、もちろんジミンの負け。
メンバーの輪に混ざって、チキンを頬張るジミナの頭をわしゃわしゃと撫でる。
「よしよし」
「…ヌナずるい」
なんかこの間からホソクといいジミンといい、ずるいって言われすぎじゃない？まぁめげませんけど。
「ずるくて結構」
「わ、ヌナが開き直った〜」
「テヒョンうるさい。いつも頑張ってるんだから、今日くらいヌナのわがままに付き合ってると思ってたくさん食べてよ」
「………」
「ね？」
「、うん」
「ふふ、いいこー」
「…ホント、ずるい」
*
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作者名：tnk | 作成日時：2016年10月16日 22時
