14 雑誌 ページ15
炭治郎side
後日、俺はかなりぐったりとしていた。
あの後は急いでその場を後にし学校で抜いた、そんなことをしたのは初めてだ。
どうにかして記憶を無くそうとするもそれは無意味だった。
朝学校に登校し自分の席に着席して窓の外を眺めていた。
なんとか心が落ち着けばいいのだけど…。
すると後ろの席の男子が俺の背を叩いた。
「なあ、竈門はどの子がいい？」
「なんだ、急に…」
俺が振り返ってみるとそこには雑誌が一つ。
開かれたそのページは目を疑うものだった。
何人かの女性が水着姿で際どいポーズをしていた。
触れ合う肌にはち切れそうな肉体…、目を伏せた。
ああ、なんでこんなにも俺の周りはこうなんだ。
朝からこんなのは刺激が強いし困惑する。
後ろの席の男子はにやにやと話す。
「俺はこの子かな、めっちゃ尻綺麗…」
ぐへへと効果音がつきそうなぐらいに顔を歪ませるクラスメイトを横目に見る。
すると他の男子も寄ってきて指を差してこの子が好みだとわいわい話す。
「いやそっちの子もいい感じの体じゃん、竈門はどう思う？」
「え、俺は別に興味なんて…」
「男である以上興味がないなんてことないだろ？ほら」
ずいっと目の前にグラビア雑誌を突き付けられる。
ぼうっと眺めていると一人の女性に目が留まる、だんだんと彼女がAのように見えてくる。
ああ、服を脱いだらこんな感じなのかもしれない…。
今の俺は本当に馬鹿だった。
いつものような優等生の皮をはぎ取られて間抜けだった。
「おい、何見てんだお前ら」
はっと我に返るとそこには「しゃーね奴ら」と呆れた表情をする宇髄先生がいた。
「はい、これは没収〜」
すっと俺の前の雑誌が取り上げられた。
宇髄先生は俺の顔を見てびっくりした顔をする。
「竈門もこういうの興味あったのかあ」
まるで珍しいものでも見たかのようにその雑誌の中身と俺を交互に見る。
「そんなことないです、俺は周りに促されて！！」
必死で弁解をする、俺はそんな男じゃない。
顔を隠しながら違う違うと抵抗する。
「分かった分かった、この雑誌の持ち主は生徒指導室な？他の奴らはいいが反省はしろよ？これは高校卒業してから思う存分楽しめばいいの」
宇髄先生はそのままどっかに行ってしまった。
それと同時に他の男子も分散し各自の席についた。
どうしよう、他の先生に言われたら…冨岡先生や煉獄先生に知られたら…。
俺の心は昨日からずっと焦りで溢れてしまっていた。
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琴音 - めちゃくちゃ、キュンキュンしました！ありがとうございました🙇 (2022年4月5日 17時) (
レス) id: 65eb06c570 (このIDを非表示/違反報告)
ふわむにゃ(プロフ) - chiaki0708さん» 本当に感謝です、指摘いただいてなかったら一生あのままでした…泣 (2021年12月4日 13時) (レス) id: 77e8970457 (このIDを非表示/違反報告)
chiaki0708(プロフ) - 俺の？？？彼氏？？？夢主ちゃんおとこ？ (2021年12月3日 22時) (レス) @page39 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
ふわむにゃ(プロフ) - りんないさん» コメントありがとうございます…！夢主ちゃんとことん可愛く脚色させて頂きました、私も可愛く生まれたかったです(笑)更新遅めですが頑張らせて頂きます！ (2020年6月8日 1時) (レス) id: a6eb1143e2 (このIDを非表示/違反報告)
りんない - 炭治郎がいろいろ困ってるのかわいすぎます…！夢主ちゃんみたいな可愛い子に生まれたかった…更新頑張ってください！！ (2020年5月30日 19時) (レス) id: 99e12d5a0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふわむにゃ | 作成日時：2020年5月21日 2時
