イワカン×ト×ナゾ ページ6
酒と食事も届きその美しさに驚きながらも、舌鼓を打っている間もノブナガの様子はおかしかった。
ク「ノブナガ、どうかしたのか。さっきから首を傾げてばかりだ。」
ノ「……あんた名前はAか?」
『ええ、Aと申しんす。』
ノ「おかしくはねぇか、なぜ1番売れる商品に傷をつけるんだ?その足にその鎖じゃ道中は出来ねぇだろ。」
『まさか、お気づきになりんしたか。』
ノ「それだけじゃねぇ。」
ノブナガはクロロの横に座っているAに近づくと首の当たりを触った。
凝でかすかに見える首に巻き付いたオーラ。
ノ「街で聞いたんだ、売れっ子が身請けされると。しっかし誰しもが可哀想だ、無慈悲だとなげく。おかしいじゃねぇの、おめでたいことだろ。」
『ええ、この島を出る唯一の方欲でありんす。』
ノ「身請けされる女、殺されるんだとよ。身請け先は死体愛好家のオヤジ。莫大な金を積んでまで、生きる宝石を殺してまで自分のものにしたい変態野郎のところへ売り飛ばされるんだろ。お前、それでいいのか。」
だから客が付かねえんだ、気味が悪いからな、とつけ足すとAの瞳を見つめた。
Aの表情は変わらず笑みをたたえているように思われたが、瞳の奥は不安げに揺れていた。
シャ「酷い話だなあ、散々こき使われた挙句死んでも売り物か。君はそれでいいの?」
『……まさか、けれどこの島にいる限り、わっちは念を使えんせん。脚が不自由な上、鎖で繋がれ、その上で見張り付きのこの部屋。諦めも必要でありんす。』
さあ飲みましょう、と促されるまま食事を続けるが、クロロはAを見つめていた。
ク(念が使えない……か。)
残り64時間
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カナ(プロフ) - ほんとにこの作品大好きです何度も読み返してます。また更新されるのをずっと待ってます! (2020年8月28日 12時) (レス) id: 653b7cacce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆうたそ | 作成日時:2019年11月25日 20時