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つまり、遠回しに撫でろと？
そう言いたいわけか、お？
誰が従うか。
毛布を頭まで被って壁際に寄る。
まあ悪い気はしないよな、撫でられんのは。
ペ「･･･俺 母ちゃんにあんまり撫でられたことなくてさ、まあ忙しかったから仕方ないんだけど。だから撫でられるとすげぇ落ち着くんだよ、お前はどうだ？」
「知らねぇよ」
ペ「だよな、言うと思った･･･おやすみ」
ｶﾞｼｶﾞｼｯ
強めに撫でられて思わず毛布をめくれば少し寂しそうな顔をしたペパーがいた。
本当に子犬･･･というか大型犬･･･。
溜息をつきつつ、ペパーの頭を強くなでる。
「寂しいならちゃんと言えよ、馬鹿野郎」
ペ「･･･だって、迷惑だろ」
「今更だろ、それにお互い様だ。んなに離れたくないなら、泊まってけよ」
ペ「えっいいのか！？」
「その変わり寝相悪ぃぞ」
ペ「知ってる」
ペパーは満足気に笑い、ベッドに乗り込んでくる。
まるで飼い犬だな･･･つか温かいな･･･。
この光景を見てか、マフィティフとリザードンもベッドにダイブしてくる。
「重っ！？」
ペ「なんだ、お前らも寝たいのかァ？仕方ねぇな･･･」
「まあ･･･たまにはいいか」
ペ「だな」
重さに耐えながら電気を消し、目を瞑る。
温い･･･なんかすぐ寝れそう･･･。
壁の方を向いて強く目を瞑る
ペ「いつも悪いな･･･」
「本当だよ･･･明日は美味い飯奢りな」
ペ「作ってやるよ･･･なあ、こっち向かないでいいから話聞いてくれ」
「ん」
ペ「･･･俺はお前の特別になれないのか」
「･･･」
ペ「お前にとっての･･･一番とか、トクベツな奴に･･･なれないか？」
「なんでそんなこと聞くんだよ」
ペ「俺の気持ち知ってるのに･･･いつもと変わらない対応だし、ずっと普段と変わらないから」
「別にそんなの勝手だろ」
ｸﾞｯ
背中に頭を押し付けられる。
特別か･･･一番とか二番とか、考えないわけじゃない。
現に友達の一番はボタンが近い。
ペパーは家族に近い･･･だからこそ、特別とかそんなんじゃない。
当たり前の存在だ。
ペ「･･･っ俺 お前の一番になりたいんだ」
「一番にこだわる必要はないんじゃね」
ペ「でも･･･」
「私はお前がいて当たり前になってる。
飯を作ってくれるのも、買い物するのも、何をするにもだ。それってさ、特別よりもすげぇことだと思うんだけど･･･お前はどう？」
ペ「俺はっ･･･」
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作者名：ルンバ故障中 | 作成日時：2023年2月14日 19時
