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仕事をひと段落終えて、帰る準備をする。
ミモザもう待ってるかな。
ジニ「あ、もう行くんですか?」
「はい、用事があるので」
ジニ「か、彼氏とかですか?」
「違います・・・ミモザ先生とお出かけの約束があるんです」
ジニ「えっ・・・あ、あー!なるほどぉ!!」
「なんですか・・・」
ジニ「いやいや、ただの勘違いで・・・そうだ、今日は夜冷えるみたいなんでよかったらこれ使ってください」
「あ、ありがとうございます・・・」
くるっと軽くマフラーをまかれる。
安心したような顔のジニア先生はいつもよりも顔が緩んでる。
意外だな・・・こんなの持ってるなんて、常に学校に居そうなのに。
ジニ「どうかしました?」
「あ、いえ・・・別に・・・明日洗ってから返しますね、お借りします」
ジニ「なんならあげますよ、使ってないから」
「大丈夫です」
ジニ「そうですか?ならいいですけど」
手を振ってお見送りされる。
なんかいい匂いするな、買ってそのまま・・・って感じでもなさそう。
ミモ「おつ〜」
「お疲れ様」
ミモ「来るの遅すぎ・・・あれ?そんなマフラー持ってたんだ」
「いえ、借りたんです・・・ジニア先生に」
ミモ「渋い顔・・・ふーん?あっそう」
「何その顔・・・」
ミモ「いや?ジニア先生・・・思ってたよりもやる男ね」
「やめてよ、それよりほら!カフェ行こう」
ミモ「もう照れちゃって〜・・・まあそこで詳しく聞こうかな」
「そんな話すほどのことはないよ」
ミモザはノリ気になるとちょっと大変。
追求して追求して・・・そして終わる。
まあ満足してもらうまで話すしかないか。
カフェに入ってやっとリラックス出来る空間に来る。
「あ、すみません・・・コーヒーとこのパンケーキお願いします。」
ミモ「私はココアとケーキで・・・それで?どうなの?」
「だから何も無いってば・・・大体何を求めてるの」
ミモ「別に?楽しい話かな、実際お似合いだと思うけどね〜・・・」
「私は・・・苦手」
ミモ「それずっと言ってるよね、ゆるふわで可愛いじゃん。」
「でも苦手なの、私は授業もなんでも真面目にやりたいけど・・・あの人はゆるいから、合わない」
ミモ「別に合わないことなんて人間いくらでもあるでしょ?それに全く違うからこそ、お互いに高め合えるし 知らない知識も増えると思うけど?」
「確かに・・・でもなぁ」
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作者名:ルンバ故障中 | 作成日時:2023年2月23日 19時