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放課後になり、生徒に教えたあと 一人でテーブルシティにでる。
ノートパソコンは持ったから、外でも作業できる・・・。
喫茶室なぎさは穏やかで好きだ。
ハル「あれ、先生?」
「おや・・・ハルトくんじゃないですか」
ハル「うわぁ奇遇だな・・・先生も食べに来るんだ」
「はい、ここは静かですから・・・ご一緒しても宜しいですか?」
ハル「はい!是非!」
「ありがとうございます・・・あ、すみません。コーヒーとスパイシーポテトお願いします」
ハル「ジニア先生と一緒じゃないんですね」
「・・・なぜ彼が出て来るんですか」
悪意なき眼は私の心に突き刺さる。
そ、そんなに一緒にいるなんて思われてたなんて・・・これは早急に何とかしなければ。
ハル「ほらジニア先生が着いてくるようなイメージだったから」
「あぁ・・・いませんよ、私一人です」
ハル「そうなんですか」
「・・・そんなに一緒にいるイメージですか?」
ハル「え?はい!」
「そうか・・・なら距離を置かないとな」
ハル「(なんでそうなるんだ)」
生徒にそんな目で見られていたら、ジニア先生の株も下がってしまう。
ましてや私なんて人気のない先生なんだから・・・人にだけは迷惑をかけないようにしないと。
『お待たせしました』
「ありがとうございます」
ハル「A先生は今何をされてるんですか?」
「これはみんなに合わせたプリントを作成中です、そろそろテストですから・・・」
ハル「みんなって・・・みんな?」
「はい、私が受け持ってる生徒一人一人に合わせたものです。」
ハル「なっえっ・・・結構な量の生徒いません!?」
「いますけど、苦手なところが同じ人はまとめて一括りにしてますので大丈夫です」
ハル「(なんだか関わりずらい人かなって思ったけど・・・みんなのことよく見てるんだな、それに一人一人の為に・・・頑張ってる)」
「どうしました?」
ハル「えっ!?いやなんでも・・・」
「そうですか」
ハル「・・・先生ってなにか熱い一面ってありますか?」
「なぜです?」
動きを止めて目を見る。
熱い一面・・・昔は持っていたような気がする。
ポケモンを育てて、戦って笑って・・・。
今はもうそんなことしてないな。
ハル「ほらこの学校の先生って・・・なにか熱い一面があるから」
「・・・さあ、私は分かりません・・・もう忘れてしまいました」
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作者名:ルンバ故障中 | 作成日時:2023年2月23日 19時