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「ええ･･･沢山」
ｸﾗ「唯一あの時 辞職されなかったのは貴方だけと聞いてます、事情を知っていたらお聞かせ願います」
「･･･どこから話せばいいやらで･･･でも不登校原因はいじめによるものです。私はそれを解決しようとしたんですけど･･･不器用なもので、私も生徒から嫌われまして･･･」
ｸﾗ「それは･･･なんとも」
「ですので、いじめられていた方たちからは沢山お話を聞いては解決策を考えましたが･･･解決までには至らず、今のようになってしまいました･･･。申し訳ありません」
ｸﾗ「あなたが謝ることではないですよ、しかし･･･そうですね、解決策を見出すのはとても難しい。
スター団ご存知ですか？生徒が作ったグループの」
「ええ･･･」
ｸﾗ「そのグループのみんなはいじめられていて、そのグループに所属したとの事です。誰が作ったかは検討はつきませんが･･･」
「立ち向かうために･･･ですよね、知っています･･･止めませんでした。」
ｸﾗ「では作ることを知ってたんですか？」
「･･･彼らなりに考えて立ち向かおうとした結果です、いじめへの介入は大人が入るとややこしくなるし、エスカレートしてしまう場合もあります。
その事を生徒たちに伝えたら･･･こういう案があると教えてくれました。」
ｸﾗ「そうでしたか･･･」
「あの、クラベル校長･･･生徒たちの退学を取り消しにしていただくのは出来ませんか？」
ｸﾗ「･･･それは私も考えてました。今は生徒たちの事情を聞く為に、検討だけはしてあります。ご安心を」
「よかった･･･」
クラベル校長は笑みをこぼしてから、立ち上がる。
とてもいい人で助かった･･･ちゃんと生徒の事情を知ろうとしてくれる。
ｸﾗ「なんだか、ジニア先生とよく似ていますね」
「･･･えっ？」
ｸﾗ「嫌そうな顔しないでください･･･真面目で生徒たちを考えてるところは本当によく似ている。
しかし、おふたりとも我が身を顧見ないところまで一緒とは」
「一緒･･･っあの人と？」
ｸﾗ「まあでも良い意味で･･･真面目でいいと思います、話はこれだけです。授業頑張ってください。」
「は、はぁ･･･失礼します」
校長室を出て、真っ直ぐ職員室に向かう。
似てる･･･っ！？あの人とっ･･･！？
ジニア先生の方が人望も人徳もある･･･似てるなんてことは無いだろう。
ｼﾞﾆ「おかえりなさい」
「あ、お疲れ様です･･･」
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作者名：ルンバ故障中 | 作成日時：2023年2月23日 19時
