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Ep.31 ページ33

泣き疲れたのか…
それとも、ここ数日まともに眠れていなかったせいなのか…

ゾム様は眠ってしまった。
そんな彼をベッドに降ろす。


「…申し訳ございません。右腕、失格なんです私。」


彼の長い前髪を退ける。
閉ざされた瞳はまだ涙に濡れていた。
私は部屋を出た。









ーーーー


「……」

メイドさんにお願いをして、電話を借りる。
ゾム様の怪我の報告…という表向きで。

「もしもし、グルさん?」

グ「Aか。どうした…?
元気がないな」

「……グルさん。
この前のゾム様の任務先の名前を教えてください。」


グ「っ!?な、なぜ…。
ダメだ!それは許せない。」

「お願いします…。
どうしても、知らなければならないんです。」



今度は私の番だから。
あなたがこれ以上傷つく必要は無い。
次に傷つくのは私だ。

大丈夫。上手くやる。
必ず…
失敗は許されない。

迷い続けるグルさんにさらに確信的なことを告げる。


「…この前潰した国、ダミーですね」

グ「は…!?お前、何を知っている…」

「やっぱり…。
ごめんなさいグルさん。これ以上は言えないんです。
でもこれだけは言わせてください。
裏切ってないんです。信用してください。」

グ「っ…。わかった。信用する。
このことゾムは知ってるのか。」

「いいえ。」

グ「そうか…。」



彼は大きくため息をつく。
呆れつつも仲間のためになると感じ取ってくれたのだろう。
彼は国の名を告げた。






グ「ゾムの潜入した国はダミーで間違いない。
だが同じ名前を名乗っていた。
あの国は









【幸福の国】という。」

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雨々(プロフ) - 桜猫さん» なんと実はここで50話なんです (2019年5月10日 19時) (レス) id: 67d442b3b3 (このIDを非表示/違反報告)
桜猫(プロフ) - あ"あ"ーー!!夢主ちゃぁぁぁん!! (2019年5月10日 17時) (レス) id: b3a762d464 (このIDを非表示/違反報告)
雨々(プロフ) - 桜猫さん» わぁ!!いつも見てくれてありがとう!! (2019年5月7日 20時) (レス) id: 67d442b3b3 (このIDを非表示/違反報告)
桜猫(プロフ) - 眼福だぁ~!♪ヽ(´▽`)/ (2019年5月7日 20時) (レス) id: b3a762d464 (このIDを非表示/違反報告)
雨々(プロフ) - 桜猫さん» いぇいいぇい! (2019年5月4日 10時) (レス) id: 67d442b3b3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夕凪 | 作成日時:2019年4月14日 2時

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