第4話「一心マブダチ」 ページ4
.
「お、起きたか」
「…………ま、……ま、真希ぃぃ……!!」
「何泣いてんだよA。つーかまたあのバカにやられたのか」
「ぅぅう、私がもっと、もっと強くなって、上手いこと抜け出せてたらこんな有様には、ッうぅ……!!」
「こんな時までクソ真面目かよ」
「あーもう泣くな、鬱陶しい」と言いながらもガシガシ頭を撫でてくれる真希。本当に彼女はズッ友。私が死んだら私の全ての臓器を彼女に受け渡すつもりである。
「真希ちゃん好き!!」と愛ある彼女に抱擁をぶちかまそうとしたら避けられた。
しかし代わりに誰かに受け止められ温かなハグを受けた。
「……真希ちゃん真希ちゃん。私、頭からこの方に突っ込んだから姿が見えない。真希ちゃんは横にいるから真希ちゃんでは無いとして、この方は一体どなたでしょうか」
「お前がよく知る相手」
「ツナツナ」
「棘くんか〜い」
ベッドから身体を投げ出した状態の私を軽くキャッチし優しい抱擁をくださったあなたは真希ちゃん(女神)じゃなく棘くんかい。
やっぱり君って割と力あるよな。
彼はずり落ちそうだった私を持ち上げベッドに戻してくれた。そして私を寝かせた後布団を被せて、納得したように「すじこ」と頷いた。
「介護かよ」
「そんな感じした。でもありがとう、棘くん」
「しゃけ」
「甘やかすなよ棘。コイツこれでもお前と同い年だぞ、これでも」
「強調しなくても」
「しゃけ。明太子」
「……心配なんだと」
「ほぼ幼稚園児みたいな扱い」
別に一瞬目を離したらどっか消えちゃうようなそんな歳でもないよ?好奇心は人並みです。
それに怪我したわけじゃないし、首絞められて落ちただけなので今はもう元気いっぱいなのに何処か行こうとすれば後をついてくる。私より背の高い棘くんが着いてくるのはそれは、マジで介護しようとしてるから?
トイレまで着いて来そうになったから「お願いやめてそれだけは。お願いしますから」と頼んだ。
今気付いたけどなんで私が下手に出てるんだ。
.
1503人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Alice - ( ,,`・ω・´)❕続きが早く見たいです!.更新頑張ってください (2023年1月29日 13時) (レス) @page40 id: 37c62558af (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています!更新停止状態のままですが更新はされるのでしょうか? (2021年1月4日 11時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
エドワールド(プロフ) - 更新頑張って!! (2020年12月6日 20時) (レス) id: 47a0ed334c (このIDを非表示/違反報告)
黒酢 - 続きを...お願いします...!!更新待ってます!! (2020年11月17日 23時) (レス) id: 3b4652fe38 (このIDを非表示/違反報告)
おでんパン - とっても面白いですね!!更新楽しみにしてます!!!! (2020年11月12日 23時) (レス) id: 9599c9f027 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:雨風 | 作者ホームページ:
作成日時:2020年11月2日 17時