十五、「一号と二号」 ページ19
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「えっと、あのね、次はぜったい破れないやつがいい……」
「アレも結構特殊な繊維とか使われた特注品だったんだけど」
「斬れちゃったもん、だめだめよ。もっと動きやすいのがいいなぁ」
「贅沢言わない。大体Aの“刀”に耐えられる素材なんてこの世の何処を探しても存在しないからね?」
「ちっ!!!」
「露骨な舌打ちやめなさい。あと出来てないから」
「……あの、どうして五条先生がここに来たんですか」
めぐみんがなんだかじとーっとした目でごじょせんを見ていた。
ところでめぐみん、血がだらだら出ててカワイソウ。「いたいのいたいの飛んできなさいよほらほら」とめぐみんの頭をぺたぺた触りながら言えばちょっとだけ止まったような気がした。
あ、私の手にべっちょり付いたからか。
「来る気なかったんだけどさ、さすがに特級呪物が行方不明となると上が五月蝿くてね。観光がてらはせ参じたってわけ」
スマホを向けながらごじょせん。ぱしゃぱしゃ言ってるからカメラで撮られてる。
めぐみんはまた怖い顔をしてた。めぐみんイライラしてるときこんな顔よくするなあ。後ろでぴーすしとこう。
「で、見つかった?」
その質問にめぐみんは目を逸らした。ごじょせんは私も見てきたからめぐみんの頭を触りながら同じように目を逸らして校舎を見る。
とてもねずみ色。クレヨンで虹をかいてみたい。
「あの、ごめん。俺それ食べちゃった」
いたどりくんが手を上げてそう言った。せっかくナイショにしようとしてたのにいたどりくんってば。
ちょっとだけ止まって、ごじょせんが「マジ?」と呟いたので私たちは声を揃えて「マジ」と答えた。
「じゃあ私2号!いたどりくんに1号あげる」
「え?なんの一号?」
「変なの混じった人!」
「変なの混じった人……」
私と同じ!でも混じったのがリョウメンスクナって怖い。
「ふざけてる場合か」とめぐみんからあの怖い目を向けられた。ふざけてないのに。
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うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか? (2021年1月4日 16時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
ぱんこ(プロフ) - 葵羽〜best friend group〜さん» 葵羽様、コメントありがとうございます!完全に私の趣味ですがお付き合い頂けると幸いです笑 そしてこの作品含め他の作品にもたくさんコメントして頂いて本当にありがとうございます!とても励みになります。これからも頑張りますのでどうぞよろしくお願い致します! (2020年10月19日 23時) (レス) id: d2028c3fb2 (このIDを非表示/違反報告)
葵羽〜best friend group〜(プロフ) - 夢主ちゃんがすごく可愛い…相変わらずぱんこさんの作品、面白すぎます!何度読んでも飽きません!更新頑張ってください!応援しておりますっ! (2020年10月19日 22時) (レス) id: bccf6ec4c9 (このIDを非表示/違反報告)
ぱんこ(プロフ) - みわさん» 完全に自己満な上幼女(?)みたいな夢主ですが、そう言って頂けて嬉しいです。励みになるコメントありがとうございます!これからも頑張ります。 (2020年10月18日 22時) (レス) id: d2028c3fb2 (このIDを非表示/違反報告)
ぱんこ(プロフ) - 緑緑さん» 完全に私の趣味です(笑)幼女を求めて作ってたら幼女擬きが出来上がってぽかんとしました。これからも頑張ります! (2020年10月18日 22時) (レス) id: d2028c3fb2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぱんこ | 作者ホームページ:
作成日時:2020年10月18日 19時