チグリジアⅣ ー愛して、助けてー (ページ29)

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蓮のモノが自分の中に入り込んでくる感覚に、初めてのときを思い出す

目を瞑り、彼を思い出す

まるで、彼と身体を重ねているような感覚に陥る

彼と蓮を重ねる私は、最低だ。

蓮｢A、目開けて、、、今だけ俺を見て、｣

不意に声をかけられ、目を開けて蓮の目を見る

もうすぐ訪れる快感に顔を歪めながら、私を見つめる姿が目に映る

動く度に漏れる二人分の吐息と声が、部屋に響く

奥を突かれ、自分にもそろそろ限界が近づいていることを悟る

それに気づいた蓮は、急に腰の動きを速め、奥へ奥へと突いてくる

蓮｢....っはぁ、、、Aっ.....｣

名前を呼ばれたと同時に、腰が大きく波打った

自分の中にある蓮のモノが脈打ち、膜越しに欲が吐き出された

互いの身体を拭き終わったあと、隣からギュッと抱き締められる

蓮｢.....ごめんね。....でも幸せ｣

｢蓮が幸せなら、良かった...｣

蓮の広い胸を目の前にし、温もりを感じる

蓮が幸せだと言うのなら、私のしたことは間違っていなかったんだ

そう言い聞かせ、だんだんと襲ってくる眠気に身を委ねる

｢A、ごめんな｣

｢まだ心の準備ができてないんだ｣

｢それまで、俺の傍にいてよ｣

夢の中で、そんな声が聞こえた気がした