チグリジアⅣ ー愛して、助けてー (ページ22)

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168 岩本side ページ22

岩本side

深｢そもそも本題ってなに？元々照と康二の間だけの話だったのに、俺らも聞いて言いわけ？｣

岩｢あぁ、むしろ聞いて欲しい。目黒とAのことらしいから...｣

深｢あ、そゆこと！？｣

一人で勝手に納得したふっか

翔太は、なんとなく気づいているのか、驚いている素振りは見せなかった

翔太って、妙に鋭いとこあるんだよな

んまぁ、鈍感が甚だしいとこもあるけど

康｢みなさんは、どこからどこまで知ってるんですか？｣

岩｢俺ら三人、直接目黒からAに対する想いについて言われたし、....まぁ、その、そういう関係についても知ってる....｣

そういう関係が、どういう関係か分からないほど、康二も初じゃない

この言葉に驚かない時点で康二も、Aと目黒の今の関係について、知っているんだろう

康｢この前、めめに誘われて家に行ったんですよ。めめが風呂入ってる時に、Aちゃんが帰ってきて、そん時にちょこっとだけ話しました｣

深｢は！？お前、Aん家に行ったの！？｣

康｢めめの家でもありますからね。Aちゃんの手料理とか何回かご馳走になっとるし｣

渡｢えっ....敵がまた一人....｣

康｢敵とか言わんでくださいよぉ！！！｣

岩｢おいっ、話脱線してる！｣

Aへの好意を全面に出してくる二人は、康二を敵認定しかけている

まぁ、若干マウント取る康二も悪いんだけどさ。

岩｢んで？目黒とAは、お前になんて言ってんの？｣

康｢めめは、自分がしてることは正しいとは思っとらんけど、Aちゃんが自分から離れてくんが怖いって。んで、Aちゃんは、めめの幸せが一番だから自分は二の次でいいって....｣

予想通りの答えに、はぁ、とため息が漏れる

いつになったら、お前に本当の幸せは訪れるんだよ。