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彼女と共に仕事をしていく上で、どんどん惹かれていった




何事にも物怖じせず、がっついていくところ


自分の業績云々関係なく、客を一番に考えるところ


さらっとコーヒーを出してくれるところ


気合いを入れる時には必ず、両頬をペチンと叩くところ


失敗して凹んでも、へこたれないところ


酔っ払うと、途端に「北山」呼びになるところ


何よりも、屈託のない笑顔で笑うところ






彼女の全てが愛おしかった






けれど、彼女を愛し、どうこうなることなんて許されない



もし相思相愛になったとしても、彼女には辛い思いばかりさせるだけ



俺がこの想いを秘めていれば、誰も傷つくことは無い



愛すべき人がいるのに、愛おしく思う存在を見つけてしまった



その代償として、俺が感情を抑え込めばいいんだ









そう思っていたのに、あの日から全てが狂ったんだ

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作者名:たまっち | 作成日時:2020年1月21日 0時

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