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「工藤さん、これ総務部に出しといてくれる?」



「はい。あ、あの、北山先輩・・・」



「・・・今日の夜待ってる」





そう言って去っていく大好きな後姿






北山宏光


私の上司であり、一番の人


けど、彼にとって、所詮二番目の私


そう、彼には奥さんがいる








「せーんぱいっ。また悲しい顔してる。さっさと俺にしとけばいいのに・・・」


「っちょ、玉ちゃん!ここ会社!冗談はほどほどにしなさいよ」


「・・・冗談なんかじゃねーし。まじ鈍感」


「なに?なんか言った?」


「べっつにー」





この小生意気な青年は、私の部下の、玉森裕太


有能なんだけど、やたらと私をからかってくる


そして、私と宏光さんとの関係に唯一気づいている存在

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作者名:たまっち | 作成日時:2020年1月21日 0時

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