8 ページ17
横山side
ー朝ー
………あれ……
「…あっ！寝てもうた！！」
昨日の夜、ヒナと相談して一応二人で交代ですばるのこと見てようって話になったんやけど、いつの間にか寝てもうたみたい。
まあ、幸いなことにすばるはぐっすり眠っとったみたい。
そっと額に触ってみたら、昨日よりはいくらか熱も下がったみたいやな。
「おはようさん…ってあれ？
すばるまだ起きてへんの？」
ちょうどいいタイミングでヒナが顔を出した。
「…ん？あぁ、そうみたいやな。」
「…これ、作ったんやけど起こしても平気かな？」
そう言って、ヒナはお盆に乗ったお粥を差し出してきた。
「あ、作ってくれたんや。ありがとうな。」
「まあ、作ったって言うてもレトルトやけどな笑」
よし、じゃあすばるを起こすとしますか。
「…すばる、朝やで。起きてや。」
「…ん……？朝……？」
「せやで。ヒナがお粥作ってくれたんやけど、
食べられそう？」
「…あぁ、おん。少しなら……」
お、良かった。
食べたくないって言われてまうかなぁと思っとったんやけど。
……………あれ？そういや……
「…今日は抱っこしてって言わないんやな…」
思ったことを口に出したら、
「…はぁ？横どないしたん？
何変なこと言っとるん？」
ってすばるに言われた。
えっ？もしかして昨日のこと覚えてへんの？
それはないやろ、あんなに甘えてきたくせに！
でも、さっきの感じだと、ほんまに覚えてへんみたい。
まあしゃあないか。
そう思って、この日も一日中すばるの家で過ごした。
夜にはすっかり熱も下がって、俺たちは帰ることにした。
帰り際ー
「二人とも、ありがとうな。」
「おん、今日はまだ早く寝てな。」
「何かあったら連絡してな。
ほな、また明日。」
玄関で挨拶を交わして、ドアを開けたときのことやった。
「…昨日のあのこと、他のメンバーには
言わんといて………」ﾎﾞｿｯ
すばるが小声で呟いた。
ヒナはよく聞こえなかったみたいで、
「ん？何か言ったか？もう一回言うてや。」
って言っとったけど、
「いや、なんでもないわ！」
そう言って、二度は繰り返さなかったところをみると、やっぱりあのことなんやろうな。
なんや、覚えとったんやん。笑
俺は、誰にも言わんから大丈夫やでって意味を込めて頷いて、すばるの家を後にした。
今日はすばるの可愛いとこ発見できて嬉しかったわ
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 302人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：理系女子♪ | 作成日時：2015年6月10日 17時
