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鷹見は本当に賢いヤツだってのは日頃ら見ていれば分かる
そんなヤツにこれほどスパッと言われるのは
信憑性の高い事だと言うのは俺にでも分かる
分かるけど…
信じたくない気持ちと
事実何だなと悲しくなる気持ちでたくさんだ
矛盾した思いに気が重くなる
鷹見「別に銀星を傷つけるためじゃないんだ。俺の目には不運が不運を呼んで、不器用に生きてるんだなって見えるんだ。あの人は元々の東卍を取り戻すために動いていたみたいだよ。俺達は今の東卍に巻き込まれそうになったところを護ってたんだ。なんだかんだ優しい人だ。そう思うとなぜ縁を切ったのかも分かるはずさ」
鷹見は「知り合いに戸籍を調べて見たところ、銀星の家族にはあの人の存在していなかった」と言って
勝手に調べてしまったことを謝った
正直そこまで調べられていたことに驚いたが
俺の方も誤解をしていたんだと気づいた
黒曜「アイツはなんだかんだ面倒見良かったし、いい姉貴じゃねぇか」
もし、道を間違える事がなかったら俺達は姉弟で、家族になれたのかな…
別に絵に描いたような幸せな家族じゃなくてもいい、普通でいいんだ...
銀星「...そうみたいだな」
黒曜「なら、帰り会ってけ。今日の公演観るらしいからな」
鷹見「黙ってろって言われてたんじゃない?」
黒曜「知るか。言うか言わねえかは俺次第だっつうの」
話は終わる頃には少しは落ち着いた
公演を成功で終わらせないとな…
それで姉さんとちゃんと話して
この誤解を解きたい
俺は急いでレッスン場に戻りケイ達と合流
その後に舞台袖に立った
姉さん、ちゃんと見てくれるかな
いや、姉さんのことだ
ぼんやりと適当に見るだろう
.....それでもいてくれるだけで十分だ
開演のブザーが鳴り響いた
───
──────
幹部会の日になった
いつもと変わらないな
約束の時間は17時
幹部会の1時間前だ
昨日ゆっくり遺品整理をした
銀行から全部金を引き抜いて
今まで殺した東卍とは関係ない人間の家族に分けて郵便で送った
残りは実家へ送った
心の穴を紛らわすために買ったブランド品の数々も売り
お気に入りのは残した
すっからかんになった無駄に広い部屋に寝転んで目を瞑る
大理石の冷たさを背中一面に感じる
なんだか虚しくなって笑いが出てしまった
広い部屋に笑い声が反響する
それもまた虚しくて
あのお守りを見つめたら悲しくなって
涙が溢れたことを知らないふりをした
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珠羅(プロフ) - ユノンさん» コメントありがとうございます!制作中ですので、しばしお待ちください! (2022年5月16日 20時) (レス) id: 4ac8565e93 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 夢主人公のイラストが見てみたいです (2022年5月15日 20時) (レス) id: 9e05ed3410 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:珠羅 | 作成日時:2022年5月12日 0時