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四百九十一話 ページ22

妙「店のカラオケの修理ですけど。
でもそれは金さん達に…」


銀時「こんなボンクラどもより俺達に依頼しませんかその仕事。
必ずや奴等より役に立つ事をお約束しますよ」



案の定渋い返事でチラチラと万事屋金ちゃんのメンバーへと目線を送る。

明らかに坂田金時の妨害であるこの申し出に困った様子の妙ちゃんだが、それに構わず強気な姿勢で旦那が宣言した。



神楽「てめー仕事まで横取りするつもりアルか‼」


新八「……………」



神楽ちゃんの抗議の声もいぶかしげに見てくる新八君も許容の範囲内だ。
今は坂田金時の席を奪うことと、坂田金時がどう出るかだけを考えておけばいい。



銀時「仕事を横取り、つっても仕事中従業員が酒飲んでるお宅には負けねェと思うけどな」


神楽「……Aはマスコットキャラクターネ!」


『私従業員以下の立場だったの?』



旦那は意地悪そうにドンペリを二、三本開けているAさんへと視線を注ぐ。

神楽ちゃんはなんとかフォローを入れようとするが見事に空回ってるな。
そんな話題の中心Aさんだがお酒が入っているせいか自信満々に旦那に告げた。



『舐めんなよ銀パ、これは私にとってのガソリンなんだよ。
それに今回の依頼はカラオケの修理でしょ?叩きゃなおるって』


銀時「なんでまだこのアル中解雇してねェんだよ」


金時「なんでなんだろうな」


詩織「旦那方?」



予想外の坂田金時の言動に私まで少し戸惑いそうになるが、話を戻すためかすまいるの店員さんがダブル万事屋へ声をかけた。



「あのォ、コレが修理を依頼したカラオケなんですけど」


「「「!」」」



店員さんが携えるのはよく見る形の一般的なカラオケ、電子工学に強い人ならそこまで苦労せずとも直せそうだ。

なんでも30万曲入っているそうだ。文明の利器という奴か。
なぜか旦那は虎武流のドーロと勘違いしているようだけれど。



詩織「旦那、なんとかなりそうですか?」


銀時「ああ、これぐらいなら俺でもいける。
じゃ、ココじゃアレなんであっちに運びますね。よいしょ」



順調に事が進みそうな彼の返事にパッと目を輝かせる。
これが万事屋銀ちゃんの最初の攻撃になるやもしれない。

そんな期待を一心に、私は自分の信じる旦那に願いをのせた。



銀時「あああゴメン!ドーロ30万章も入ってるから重くて手がすべったァァ‼」


詩織「旦那ァァァァァァ‼」



数秒後に旦那の物理攻撃が炸裂することも知らず。

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作者名:たこわさび | 作成日時:2023年10月9日 22時

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