【銀魂】ヒロインが可愛すぎる１１ (ページ2)

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四百七十一話ページ2

『おお、これまた美人さん。依頼？
まさかアイツの彼女じゃないよね』

神楽「まさか、こんな美人さん勿体なさすぎるアル！
天地がひっくり返ってもありえないヨ」

新八「Aさん、実は固まってしまって」

『処理落ち？今もう５Gの時代だよ』

隊士と話す際となんら変わりなくいつものように軽口を叩くAさん。

だけれどここは真選組屯所でもなければ真選組と犬猿の仲と言われている万事屋。
そしてサイドにはトシさんと総悟、プラス近藤さんではなく新八君と神楽ちゃん。

二人とも私の事を忘れているみたいだしなぜかAさんが万事屋にいるし。
情報量が多くて上手く思考がまとまらない。私の知っている万事屋は何処へ。

詩織「えーと…そうだ！あの、社長さんっていますか⁉」

パッと頭に浮かび上がったのは万事屋の社長坂田銀時の存在。

旦那が今回の異変の詳細を知っているという僅かな希望にかけてそう聞く。
もしAさんに何かあったとしても旦那は進んで引き取りそうにないがいいんだ。

今は旦那の様子も確認しておきたいところだし。

新八「はい、金さんならいますよ」

神楽「金ちゃーん！美人さんからご指名アル‼」

詩織「…金？」

坂田“銀”時、万事屋坂田銀時。銀髪の天然パーマでだらしなくてプー太郎で。
けれど元伝説の攘夷志士の肩書きに恥じぬ強さを併せ持つやるときはやる人。

それが私の知っている万事屋のリーダーだ。もしかして旦那の身に何か？

ただ単に濁音を聞き逃した可能性も頭に入れつつ、奥から出てくる「金さん」なる人物に視線を注いだ。

「おお、待たせちまったかすまねェな」

鼓膜を揺らす爽やかな俗に言うイケボと呼ばれるような声、旦那が血涙するまでに羨みそうな金色のサラリとしたストレートへア、旦那の着物の色を反転させたような服。

奥から出てきた万事屋の社長は、ライザップのCMがちゃちに思えるぐらい変貌を遂げていた。

金時「俺が万事屋のリーダー、坂田金時だ」

『ったく、美人の前だからってカッコつけないの』

金時「いてっ」

坂田金時の頭を軽く叩くAさんの目に違和感なんてない。
…もしかしてだけれどコレ、万事屋乗っ取られてる？

だとしたら本物の旦那はどこに？町中がこうなってるの？打開策は？
頭の中が疑問符でパンクしそうなので状況を把握しきるためにも扉を開け万事屋を飛び出た。

詩織「すみません！作品間違えました‼」

お土産のカップケーキを手に。