【ハイキュー】女の子達の争いを遠くから眺めるのが趣味です (ページ23)

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21話ページ23

国見「っはぁ～～～～～～～～～～」

私がそう答えると、がっくり肩を落とす国見。

なんだよご丁寧に私の両肩掴みやがって。離せ。

国見「Aがいじめられてると思って焦った俺が馬鹿だった……………」

『いや普通にいじめられてたんだから助けて正解だわ』

ナイスファイト国見、と拍手を送る。蔑んだ目で見られたよやったね。

『国見、お前モテるんだね………』

さっきの出来事を思い返した感想である。

あの子達ちょっと怖かった……もう絡まれないといいなぁ。

あわよくばあの子達の中で内部分裂して争ってくれ。

国見「逆になんでこんなに俺と接してきてモテないと思った？」

『いや、私お前と知り合ったの昨日』

国見「それもそうか」

信じられるか？？？まともに知り合って2日目でこの会話だぜ？？？？

私かそれとも国見のコミュ力が高いのか。多分どっちも違うと思う。

女マネのおかげだね♡

しかし、せっかく出来た国見という友達といつもと変わらず接するようにするためには周りへの振る舞い方を考えなきゃ行けないのか…………

A、友達が少ないので必死である。

……………あ、そうだ。私にはこれがあったじゃないか。

ピコーンと頭に豆電球が浮かんだ私を、国見が訝しげに見る。

国見「何、どうしたの」

『ちょっとごめん！！！！また5限に会おうな！！！』

最近肌身離さず首にかけているカメラを握りしめ、「は！？！？」と動揺する国見を振り切って私は走り出した。

先程逃げていった彼女たちのもとへ。

『ゼェッ………………あの……………ゼェッ……』

文化部なので息切れが早いのは仕方ないと思う。

息も絶え絶えに話しかけた私の声をちゃんとキャッチした3人は、凄い勢いで振り向く。

……風圧で前髪が上がっている。

「な、何！？！？」

「またあんた…！？」

いやさっき私を捕まえたのはお前らやないかーい。

そんなツッコミは置いといて、

『あの、誤解させてすみません！！！』

まず謝罪。

当然、目の前の女の子3人は突然のことに目を丸くしている。

『さっきの国見見てわかる通り私と国見の間にはなんもないです！！！！

国見を狙う分には私も精一杯応援させて頂く所存です！！！！！』

勢いでまくし立てると、3人は若干引いたようで1歩後ずさった。

……………さあ、ここからだ。